適応
1高血圧症,腎実質性高血圧症
2狭心症
用法
11日1回2~4mg 朝食後(増減) 効果不十分な場合は,1日1回8mgまで増量出来る.但し,重症高血圧症には1日1回4~8mg 朝食後 21回4mg 1日2回 朝・夕食後(増減)
禁忌
1)心原性ショック
2)妊婦・妊娠
注意
〈基本〉
➊Ca拮抗剤の投与を急に中止したとき,症状悪化した症例が報告→休薬を要する場合は徐々に減量し観察.又,患者に医師の指示なしに中止しないように注意
②投与により,過度の血圧低下を起こし,一過性の意識消失等が現れる為,減量又は休薬等処置
➌降圧作用に基づくめまい等→運転注意
〈適用上〉〔4・8mg錠〕
①錠剤半切機には適用できないことがある.均等に二分割できない場合がある
②分割後は遮光のうえ,早めに使用
〈その他〉CAPD(持続的外来腹膜透析)施行中の患者の透析排液が白濁する報告→腹膜炎等との鑑別に留意
患者背景
〈合併・既往〉過度に血圧が低い(降圧作用により血圧低下が悪化) 〈肝〉重篤な肝機能障害(肝機能障害が悪化)
〈妊婦〉禁忌(動物で胎児毒性が,また妊娠末期に投与すると妊娠期間及び分娩時間が延長する報告) 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止(動物で母乳中移行する報告) 〈小児〉臨床試験は未実施 〈高齢〉高血圧症に使用する場合は,低用量(2mg/日)から開始等慎重に
相互
主にCYP3A4で代謝 〈併用注意〉
1)降圧作用を有する薬剤:血圧が過度に低下(降圧作用が増強)
2)ジゴキシンのジギタリス中毒が発現→ジゴキシンの血中濃度と心臓状態をモニターし,ジゴキシンの用量調節又は本剤を中止(Ca拮抗剤が,ジゴキシンの尿細管分泌を阻害し,血中ジゴキシン濃度を上昇させる報告)
3)シメチジン:血圧が過度に低下(シメチジンが肝ミクロソームにおけるCa拮抗剤の代謝酵素を阻害する一方で胃酸を低下させ,薬物の吸収を増加させる報告)
4)リファンピ