診療支援
薬剤

ベニジピン塩酸塩新様式運転△
2179
benidipine hydrochloride
コニール Coniel(協和キリン)
 :2・4・8mg
塩酸ベニジピン(2・4・8 ニプロ),ベニジピン塩酸塩(2・4・8 各社)

適応

1高血圧症,腎実質性高血圧症

2狭心症

用法

11日1回2~4mg 朝食後(増減) 効果不十分な場合は,1日1回8mgまで増量出来る.但し,重症高血圧症には1日1回4~8mg 朝食後 21回4mg 1日2回 朝・夕食後(増減)

禁忌

1)心原性ショック

2)妊婦・妊娠

注意

〈基本〉

➊Ca拮抗剤の投与を急に中止したとき,症状悪化した症例が報告→休薬を要する場合は徐々に減量し観察.又,患者に医師の指示なしに中止しないように注意

②投与により,過度の血圧低下を起こし,一過性の意識消失等が現れる為,減量又は休薬等処置

➌降圧作用に基づくめまい等→運転注意

〈適用上〉〔4・8mg錠〕

①錠剤半切機には適用できないことがある.均等に二分割できない場合がある

②分割後は遮光のうえ,早めに使用

〈その他〉CAPD(持続的外来腹膜透析)施行中の患者の透析排液が白濁する報告→腹膜炎等との鑑別に留意

患者背景

〈合併・既往〉過度に血圧が低い(降圧作用により血圧低下が悪化) 〈肝〉重篤な肝機能障害(肝機能障害が悪化)

〈妊婦〉禁忌(動物で胎児毒性が,また妊娠末期に投与すると妊娠期間及び分娩時間が延長する報告) 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止(動物で母乳中移行する報告) 〈小児〉臨床試験は未実施 〈高齢〉高血圧症に使用する場合は,低用量(2mg/日)から開始等慎重に

相互

主にCYP3A4で代謝 〈併用注意〉

1)降圧作用を有する薬剤:血圧が過度に低下(降圧作用が増強)

2)ジゴキシンのジギタリス中毒が発現→ジゴキシンの血中濃度と心臓状態をモニターし,ジゴキシンの用量調節又は本剤を中止(Ca拮抗剤が,ジゴキシンの尿細管分泌を阻害し,血中ジゴキシン濃度を上昇させる報告)

3)シメチジン:血圧が過度に低下(シメチジンが肝ミクロソームにおけるCa拮抗剤の代謝酵素を阻害する一方で胃酸を低下させ,薬物の吸収を増加させる報告)

4)リファンピ

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?