診療支援
薬剤

ヒドロクロロチアジド新様式E運転△
2132・2149
hydrochlorothiazide
ヒドロクロロチアジド Hydrochlorothiazide(東和薬)
 :12.5・25mg OD錠:12.5mg

適応

高血圧症(本態性,腎性等),悪性高血圧,心性浮腫(うっ血性心不全),腎性浮腫,肝性浮腫,月経前緊張症,薬剤(副腎皮質ホルモン,フェニルブタゾン等)による浮腫

用法

1回25~100mg 1日1~2回(増減).但し,高血圧症に用いる場合は少量から開始して徐々に増量.又,悪性高血圧に用いる場合は,他の降圧剤と併用

禁忌

1)無尿(効果が期待できない)

2)急性腎不全

3)体液中のNa,Kが明らかに減少(低Na血症,低K血症等の電解質失調を悪化)

4)過敏症〔サイアザイド系薬剤,その類似化合物(例えばクロルタリドン等のスルホンアミド誘導体)〕

5)デスモプレシン(男性における夜間多尿による夜間頻尿)投与中

注意

〈基本〉

①利尿効果は急激に現れる為,電解質異常,脱水に注意し,少量から開始して,徐々に増量

②連用する場合,電解質失調が現れるので定期的に検査

③夜間の休息が特に必要な患者には,夜間の排尿を避ける為,午前中に投与が望ましい

➍降圧作用に基づくめまい,ふらつき→運転注意

⑤重篤な血液障害が現れる為,定期的に検査等観察

〈検査〉甲状腺障害のない患者の血清PBIを低下させることがある 〈適用上〉OD錠

➊舌の上にのせて唾液で崩壊する為,水なしで服用可能.又,水で服用も可

➋寝たままの状態では,水なしで服用させない

〈その他〉

①海外で実施された疫学研究において,本剤を投与された患者で,基底細胞癌及び有棘細胞癌のリスクが増加する報告

患者背景

〈合併・既往〉

①重篤な冠動脈硬化症又は脳動脈硬化症(急激な利尿が現れた場合,急速な血漿量減少,血液濃縮を来し,血栓塞栓症を誘発)

②本人又は両親,兄弟に痛風,糖尿病(高尿酸血症,高血糖症を来し,痛風,糖尿病の悪化や顕性化)

③下痢,嘔吐(電解質失調)

④高Ca血症,副甲状腺機能亢進症(血清Caを上昇)

⑤減塩療法時(低Na血症)

⑥交感神経切除後(降圧作用増強)

〈腎〉

①急性腎不全:禁忌(

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