診療支援
薬剤

カンレノ酸カリウム新様式
2133
potassium canrenoate
ソルダクトン Soldactone(ファイザー)
 静注用:100・200mg/A
カンレノ酸カリウム(100・200 沢井)

適応

経口抗アルドステロン薬の服用困難な以下症状(高アルドステロン症によると考えられる)の改善:原発性アルドステロン症,心性浮腫(うっ血性心不全),肝性浮腫,開心術及び開腹術時における水分・電解質代謝異常 注意

1)適用対象は,経口抗アルドステロン薬の服用が困難で,高アルドステロン症によると考えられる症状であり,投与に際しては,特に適応,症状を考慮し,他の治療法により十分に治療効果が期待出来ない場合にのみ投与を考慮

2)経口抗アルドステロン薬の服用が可能になった場合及び所期の効果が認められない場合は速やかに投与を中止

用法

1回100~200mgを1日1~2回,ブドウ糖,生食,注射用水10~20mLに溶解して緩徐に静注(増減),1日投与量として600mgを超えない.又,投与期間は原則として2週間を超えない 注意投与期間は,原則として2週間までとし,漫然と長期にわたって投与しないよう留意

禁忌

1)無尿又は腎不全(腎機能を更に悪化.又,腎からのK排泄が低下している為,高K血症を誘発又は増悪)

2)腎機能の進行性悪化状態

3)高K血症

4)エプレレノン,エサキセレノン又はタクロリムスを投与中

5)アジソン病(アルドステロン分泌低下により,K排泄障害を来している為,高K血症)

6)過敏症

7)てんかん等の痙攣性素因(動物で痙攣誘発及び異常脳波が報告)

注意

〈基本〉高K血症等の電解質異常が現れる為,定期的に検査 〈適用上〉

①1Aあたり静注用100mgは10mL,静注用200mgは20mLの溶解液に溶解

②はじめに溶解液2~3mLで溶解し,これを残りの溶解液に混合希釈して調製

③用時調製.調製後,長時間放置すると沈澱が析出する為,溶解後は速やかに使用

④pH等の変化により配合変化が起こり易い為,他の薬剤との配合に際しては注意

⑤静脈内注射にのみ使用

⑥静脈内投与により血管痛を起こす為,注射部位,注射方法等に注意し,注射速

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