診療支援
薬剤

ニコランジル新様式
2171
nicorandil
シグマート Sigmart(中外)
 :2.5・5mg :2・12・48mg/V
ニコランジル(2.5・5 2・12・48 各社)

適応

狭心症 1不安定狭心症 2急性心不全(慢性心不全の急性増悪期を含む)

用法

1日15mg 分3(増減) 1生食又は5%ブドウ糖で溶解して,0.01~0.03%溶液とする.2mg/時の点滴静注から開始(増減) 最高用量は6mg/時まで 2生食又は5%ブドウ糖で溶解して,0.04~0.25%溶液とする.0.2mg/kgを5分間程度かけて静脈内投与し,引き続き0.2mg/kg/時で持続静脈内投与を開始.投与量は血圧の推移や患者の病態に応じて,0.05~0.2mg/kg/時の範囲で調整

禁忌

〔共通〕PDE5阻害作用を有する薬剤(シルデナフィル,バルデナフィル,タダラフィル)又はグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤(リオシグアト)を投与中‍ 

1)重篤な肝・腎機能障害

2)重篤な脳機能障害(過度の血圧低下が生じた場合,脳機能障害に悪影響)

3)重篤な低血圧又は心原性ショック(血圧低下が生じ,症状悪化)

4)Eisenmenger症候群又は原発性肺高血圧症(静脈還流量が減少し,血圧低下,心拍出量減少が強く発現)

5)右室梗塞(静脈還流量が減少し,心原性ショック)

6)脱水症状(静脈還流量が減少し,心拍出量も更に減少する為,心原性ショック)

7)神経循環無力症(神経的要因により生じる病態である為,効果は不定)

8)閉塞隅角緑内障(眼圧を上昇)

9)過敏症(本剤,硝酸・亜硝酸エステル系薬剤)

注意

〈基本〉投与開始時には,硝酸・亜硝酸エステル系薬剤と同様に血管拡張作用による拍動性の頭痛を起こす為,減量又は中止等処置 〔共通〕

①投与中は,血圧測定と血行動態のモニターを頻回に行う.又,投与量の調節は患者の血行動態,症状をみて徐々に行う

②投与中に血圧低下等が観察された場合や血圧低下の可能性のある患者には,減量又は中止.又,必要に応じて下肢挙上,昇圧剤(カテコ-ルアミン製剤)投与等処置

〔急性心不全(慢性

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