診療支援
薬剤

ピモベンダン新様式
2119
pimobendan
ピモベンダン(トーアエイヨー)
 :0.625・1.25・2.5mg

適応

1以下の状態で,利尿薬等を投与しても十分な心機能改善が得られない場合:急性心不全

2以下の状態で,ジギタリス製剤,利尿薬等の基礎治療剤を投与しても十分な効果が得られない場合:慢性心不全(軽症~中等症)

注意〔急性心不全〕

1)心原性ショック状態においては,必要に応じ最初に輸液,輸血,呼吸管理,ステロイド投与等の処置を考慮

2)前記に準じた処置を施し,経口投与が可能となった時点で本剤を投与.又,必要に応じ,ジギタリス製剤等と併用

〔慢性心不全(軽症~中等症)〕

1)開発時に軽症~中等症の慢性心不全で臨床試験を行っており,重症には試験を行っていない為,重症の慢性心不全に対する有用性は未確立

2)慢性心不全においては,ジギタリス製剤,利尿剤等の基礎治療剤で十分な効果が認められていない症例にのみ投与.単独投与での有用性は未確立(使用経験少ない)

用法

11回2.5mg.尚,患者の病態に応じ,1日2回投与出来る.又,必要に応じて,ジギタリス製剤等と併用 21回2.5mg 1日2回 食後(増減) 但し,ジギタリス製剤,利尿剤等と併用

注意

〈基本〉

①投与中は血圧,心拍数,心電図,尿量等,患者状態を定期的に観察.特に心室性期外収縮,心室頻拍等の不整脈が発現した場合は,減量(例えば1回1.25mg)又は休薬等処置.他の強心剤と併用する場合は,副作用が増強するので低用量(例えば1回1.25mg)から開始等注意して投与

②慢性心不全患者での長期生命予後に対する安全性は未確立.長期使用にあたっては,患者の症状に応じて低用量(例えば1回1.25mg)から開始等処置

〈その他〉健康成人並びに急性心不全患者(慢性心不全の急性増悪期を含む)における薬物動態を検討した結果,Cmax及びAUCに個体差が認められた

患者背景

〈合併・既往〉

①肥大型閉塞性心筋症,閉塞性弁疾患(流出路閉塞が増強)

②急性心筋梗塞(不整脈)

③重篤な不整脈及び

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