診療支援
薬剤

イバブラジン塩酸塩新様式運転×
219
ivabradine hydrochloride
コララン Coralan(小野)
 :2.5・5・7.5mg

適応

洞調律かつ投与開始時の安静時心拍数が75回/分以上の慢性心不全(但し,β遮断薬を含む慢性心不全の標準的な治療を受けている患者に限る) 注意

1)β遮断薬の最大忍容量が投与されても安静時心拍数が75回/分以上の患者に投与.又,β遮断薬に対する忍容性がない,禁忌である等,β遮断薬が使用出来ない患者にも投与可

2)添付文書の「臨床成績」の項の内容を熟知し,臨床試験に組み入れられた患者の背景(左室駆出率等)を理解した上で,適応患者を選択

用法

1回2.5mgを1日2回食後から開始.開始後は忍容性をみながら,目標とする安静時心拍数が維持出来るように,必要に応じ,2週間以上の間隔で段階的に用量を増減.1回投与量は2.5,5又は7.5mgのいずれかとし,いずれの投与量においても,1日2回食後投与(適減) 注意

①維持量は,安静時心拍数及び忍容性を基に個々の患者に応じて設定.目標とする安静時心拍数は50~60回/分とし,安静時心拍数が60回/分を超える場合は段階的に増量,安静時心拍数が50回/分を下回る又は徐脈に関連する症状(めまい,倦怠感,低血圧等)が認められた場合は段階的に減量

②1回2.5mg,1日2回食後投与において継続して安静時心拍数が50回/分を下回る又は徐脈に関連する症状が認められた場合は中止

③休薬した後,投与を再開する場合は休薬前の用量を超えない用量で再開.安静時心拍数が投与開始前値付近の場合は,低用量から開始し,段階的に増量が望ましい

禁忌

1)過敏症

2)不安定又は急性心不全

3)心原性ショック(循環動態が悪化)

4)高度の低血圧(収縮期血圧90mmHg未満又は拡張期血圧50mmHg未満)(血圧低下)

5)洞不全症候群,洞房ブロック又は第三度房室ブロック(ペースメーカー使用除く)

6)重度の肝機能障害(Child-Pugh C)

7)以下薬剤を投与中:リトナビル含有製剤,ジョサマイシン,イトラ

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