適応
慢性心不全 但し,慢性心不全の標準的な治療を受けている患者に限る 注意
1)左室駆出率の保たれた慢性心不全における有効性及び安全性は未確立の為,左室駆出率の低下した慢性心不全患者に投与
2)添付文書の「臨床成績」の項の内容を熟知し,臨床試験に組み入れられた患者の背景(前治療,左室駆出率,収縮期血圧等)を理解した上で,適応患者を選択
用法
1日1回2.5mg食後から開始し,2週間間隔で1回投与量を5mg及び10mgに段階的に増量(適減) 注意定期的に血圧測定を行い,臨床試験で用いられた以下基準〔収縮期血圧(mmHg)・低血圧症状〕を参考に用量調節
①100mmHg以上:2.5又は5mgの場合は1段階増量,10mgの場合は用量維持
②90mmHg以上100mmHg未満:用量維持
③90mmHg未満で低血圧症状を示さない場合:2.5mgの場合は中断,5又は10mgの場合は1段階減量
④90mmHg未満で低血圧症状がある場合:中断
禁忌
1)過敏症
2)可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)刺激薬(リオシグアト)投与中
注意
〈基本〉
①血管を拡張し血圧を低下させる作用を有しており,症候性低血圧が発現.血液量減少,重度の左室流出路閉塞,安静時低血圧,自律神経機能障害,低血圧の既往のある患者や,降圧剤,利尿剤,硝酸剤等の降圧作用を有する薬剤を投与中の患者では,血圧等患者の状態を観察しながら慎重に投与
➋めまい→運転注意
患者背景
〈合併・既往〉投与前の収縮期血圧が100mmHg未満又は症候性低血圧(患者状態を観察しながら慎重に投与.過度の血圧低下.臨床試験では除外) 〈腎〉eGFR15mL/min/1.73m2未満の腎機能障害患者又は透析中(投与の可否を慎重に判断し,投与する場合は患者状態を観察.血中濃度上昇.臨床試験では除外) 〈肝〉重度の肝機能障害患者(Child-Pugh分類C)(投与の可否を慎重に判断し,投