診療支援
薬剤

トラニラスト新様式
449
tranilast
リザベン Rizaben(キッセイ)
 カプセル:100mg 細粒:10% 100mg/g
 ドライシロップ:5% 50mg/g
トラニラスト(100 各社,DS5% 長生堂)

適応

1気管支喘息

2アレルギー性鼻炎

3アトピー性皮膚炎

4ケロイド・肥厚性瘢痕

用法

1回100mg 1日3回(増減) 小児DS1日5mg/kg 分3(増減)

禁忌

1)妊婦(特に約3カ月以内)又は妊娠の可能性

2)過敏症

注意

〈基本〉

①膀胱炎様症状,肝機能障害が出現する場合,末梢血中好酸球増多を伴うことが多いので,投与中は定期的に血液検査実施(特に白血球数・末梢血液像の検査)が望ましい.好酸球数増加があれば十分な経過観察

➋気管支拡張薬,ステロイド薬,抗ヒスタミン薬等と異なり,既に起きている発作や症状を速やかに軽減する薬剤ではないことを患者に十分説明

③本剤投与によりステロイド維持量を減量して,本剤を中止する場合は,原疾患再発のおそれあり注意

④効果が認められない場合は,漫然と長期投与しない

1気管支喘息に投与中,大発作があれば,気管支拡張薬或いはステロイド薬投与の必要

2季節性のアレルギー性疾患患者に投与する場合は,好発季節を考えて,その直前から投与を開始し,好発季節終了時までつづけることが望ましい

〈検査〉アレルゲン皮内反応を抑制し,確認に支障→検査は投与前に実施

配合DSエチレンジアミン含有製剤(ネオフィリン末等)では白色塩を形成→配合不可

患者背景

〈合併・既往〉長期ステロイド療法で,本剤投与によりステロイド減量の場合は,十分な管理下で徐々に 〈腎〉腎障害又はその既往歴(腎機能悪化) 〈肝〉肝障害又はその既往歴(肝機能悪化)

〈妊婦〉禁忌(動物で大量投与により骨格異常例の増加) 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止(動物で乳汁中移行の報告) 〈高齢〉生理機能低下→減量等慎重に

相互

主にCYP2C9で代謝 〈併用注意〉ワルファリンの作用増強(又は減弱)し,トロンボテスト値低下(又は上昇)の報告(ヒト肝ミクロソームを用いたin vitro試験で前記薬剤の代謝抑制が確認されていることから凝血能を変動

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