適応
アレルギー性鼻炎 注意鼻閉症状が中等症以上の場合に使用を検討
用法
成人及び12歳以上の小児には1回2錠(フェキソフェナジン塩酸塩として60mg及び塩酸プソイドエフェドリンとして120mg)を1日2回,朝及び夕の空腹時
禁忌
1)過敏症〔本剤,塩酸プソイドエフェドリンと化学構造が類似する化合物(エフェドリン塩酸塩又はメチルエフェドリン塩酸塩を含有する製剤)〕
2)重症の高血圧(症状悪化)
3)重症の冠動脈疾患(症状悪化)
4)閉塞隅角緑内障(症状悪化)
5)尿閉(症状悪化)
6)交感神経刺激薬による不眠,めまい,脱力,振戦,不整脈等の既往歴(塩酸プソイドエフェドリンの交感神経刺激作用が強く発現)
注意
〈基本〉
①使用は最小限期間(鼻閉症状が強い期間のみ)にとどめ,寛解あれば,速やかに抗ヒスタミン薬単独療法等への切り替えを考慮(2週間以上の有効性及び安全性は臨床試験では検討されていない.2週を超えて投与する場合には患者の症状を確認しながら投与)
②効果が認められない場合は,漫然と長期投与しない
〈検査〉アレルゲン皮内反応を抑制→検査実施3~5日前より中止 〈適用上〉
➊徐放層を含む錠剤のため,噛んだり,砕いたりせず,水と一緒にそのまま服用
②糞便中に,有効成分放出後の殻錠の排泄あり
患者背景
〈合併・既往〉
①糖尿病(血糖値上昇)
②高血圧(血圧上昇)
③虚血性心疾患(悪化)
④眼圧上昇患者(眼圧上昇)
⑤甲状腺機能亢進症(交感神経刺激作用増強)
⑥前立腺肥大(排尿困難が悪化)
〈腎〉適宜減量すること.塩酸プソイドエフェドリンは主として腎臓を経て尿中に排泄され,腎機能障害患者では排泄が遅延し,作用が強くあらわれるおそれ
〈妊婦〉妊B2(フェキソフェナジン,プソイドエフェドリン)有益のみ 〈授乳婦〉不可(プソイドエフェドリン:ヒト乳汁中へ移行.フェキソフェナジン:動物で移行) 〈小児〉低出生体重児,新生児,乳児,幼児,12