診療支援
薬剤

メポリズマブ(遺伝子組換え)新様式
229
mepolizumab(genetical recombination)
ヌーカラ Nucala(GSK)
 皮下注用:100mg 皮下注シリンジ:100mg/mL
 皮下注ペン:100mg/mL 小児用皮下注シリンジ:40mg/0.4mL

適応

1気管支喘息(既存治療によっても喘息症状をコントロールできない難治の患者に限る) 注意

1)高用量の吸入ステロイド薬とその他の長期管理薬を併用しても,全身性ステロイド薬の投与等が必要な喘息増悪を来す患者に追加して投与

2)投与前の血中好酸球数が多いほど本剤の気管支喘息増悪発現に対する抑制効果が大きい傾向が認められている.又,データは限られているが,投与前の血中好酸球数が少ない患者では,十分な気管支喘息増悪抑制効果が得られない可能性がある.本剤の作用機序及び臨床試験で認められた投与前の血中好酸球数と有効性の関係を十分に理解し,患者の血中好酸球数を考慮した上で,適応患者を選択

3)既に起きている気管支喘息の発作や症状を速やかに軽減する薬剤ではないので,急性の発作に対しては使用しないこと

2既存治療で効果不十分な好酸球性多発血管炎性肉芽腫症 注意過去の治療において,全身性ステロイド薬による適切な治療を行っても,効果不十分な場合に,本剤を上乗せして投与を開始すること

用法

1成人及び12歳以上の小児には1回100mgを4週間毎に皮下注.6歳以上12歳未満の小児には1回40mgを4週間ごとに皮下に注射 2成人には1回300mgを4週間ごとに皮下注 注意

11V当たり1.2mLの注射用水で用時溶解して使用.溶液1mLがメポリズマブ(遺伝子組換え)の投与量100mgに相当

2シクロホスファミドを併用投与した場合の安全性は未確立

禁忌

過敏症

注意

〈基本〉

①投与は適応疾患の治療に精通している医師の下で行う

②本剤はヒトIL-5と結合し,IL-5の機能を阻害することにより血中好酸球数を減少させる.好酸球は一部の寄生虫(蠕虫)感染に対する免疫応答に関与している可能性がある.本剤投与中に感染し,抗蠕虫薬による治療が無効な場合には,投与の一時中止を考慮

③長期ステロイド療法を受けている患者で,本剤投与開始後にステロ

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