適応
気管支喘息(既存治療によっても喘息症状をコントロールできない難治の患者に限る) 注意
1)高用量の吸入ステロイド薬とその他の長期管理薬を併用しても全身性ステロイド薬の投与等が必要な喘息増悪を来す患者に本剤を追加して投与
2)投与前の血中好酸球数が多い程,本剤の気管支喘息増悪発現に対する抑制効果が大きい傾向が認められている.又データは限られているが投与前の血中好酸球数が少ない患者では,十分な気管支喘息増悪抑制効果が得られない可能性がある.本剤の作用機序及び臨床試験で認められた投与前の血中好酸球数と有効性の関係を十分に理解し,患者の血中好酸球数を考慮した上で,適応患者の選択を行う
3)本剤は既に起きている気管支喘息の発作や症状を速やかに軽減する薬剤ではない為,急性の発作に対しては使用しない
用法
1回30mgを初回,4週後,8週後に皮下注射,以降8週間隔で皮下注
禁忌
過敏症
注意
〈基本〉
①投与は気管支喘息の治療に精通している医師の下で行う
➋投与開始後に喘息症状がコントロール不良であったり,悪化した場合は医師の診療を受けるように患者に指導
➌投与開始後にステロイド薬を急に中止しない.ステロイド薬の減量が必要な場合は,医師の管理下で徐々に行う
④本剤はIL-5受容体αサブユニットと結合することにより,好酸球数を減少させる.好酸球は一部の寄生虫(蠕虫)感染に対する免疫応答に関与している可能性がある.患者が本剤投与中に感染し,抗寄生虫薬による治療が無効な場合には,本剤投与の一時中止を考慮
〈適用上〉
①投与前:30分前に冷蔵庫から取り出し,本剤を外箱に入れたままの状態で室温に戻しておく事が望ましい.室温に戻した後は14日間は室温保存可能.14日以内に使用しなかった場合は廃棄
②投与時
a)皮膚に圧痛,挫傷,紅斑,硬化がある部位には使用しない
b)投与部位は上腕部,大腿部又は腹部とする.同一箇所へ繰り返し注射す