診療支援
薬剤

テゼペルマブ(遺伝子組換え)新様式
229
tezepelumab(genetical recombination)
テゼスパイア Tezspire(アストラゼネカ)
 皮下注:210mg/1.91mL/シリンジ

適応

気管支喘息(既存治療によっても喘息症状をコントロールできない重症又は難治の患者に限る) 注意

1)最新のガイドライン等を参考に,中用量又は高用量の吸入ステロイド薬とその他の長期管理薬を併用しても,全身性ステロイド薬の投与等が必要な喘息増悪をきたす患者に追加して投与

2)既に起きている気管支喘息の発作や症状を速やかに軽減する薬剤ではない.急性の発作に対しては使用しない

用法

成人小児(12歳以上)1回210mgを4週間隔で皮下注

!警告

‍ 適応疾患に精通している医師の下で治療

禁忌

過敏症

注意

〈基本〉

➊投与開始後に喘息症状がコントロール不良,悪化した場合には,医師の診療を受けるように患者に指導

②投与中の生ワクチンの接種は,安全性が未確認→回避

〈適用上〉

投与前

a)投与60分前に冷蔵庫から取り出し,外箱に入れたままで室温(25℃以下)に戻しておくことが望ましい

b)不溶性異物や変色がないことを目視により確認.不溶性異物又は変色が認められる場合は使用しない

投与時

a)皮下注は上腕部,大腿部又は腹部に行う.腹部へ投与する場合は,へそ回りを外して注射.又投与毎に注射部位を変える

b)皮膚が敏感な部位,皮膚に傷,紅斑,硬化がある部位には使用しない

c)1回使用の製剤であり再使用しない

〈取扱上〉

①激しく振とうしない

②冷蔵庫から取り出した後は25℃以下で保存し,30日以内に使用

〈その他〉重症喘息を対象としたNAVIGATOR試験で,推奨用法・用量にて52週間投与された患者の4.9%(26/527例)は何れかの時点で抗薬物抗体(ADA)陽性を示し,うち本剤投与後のADA発現は1.9%(10例).ADAの力価は概して低値で一過性.又0.2%(1例)に中和抗体が確認.ADA発現による本剤の薬物動態,薬力学並びに有効性・安全性に対する影響を示唆する成績は得られていない

患者背景

〈合併・既往〉

①長期ステロイド療法を

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?