診療支援
薬剤

フルチカゾンフランカルボン酸エステル新様式
229
fluticasone furoate
アニュイティ Arnuity(GSK)  229
 100μgエリプタ:1ブリスター100μg 30吸入
 200μgエリプタ:1ブリスター200μg 30吸入

適応

気管支喘息 注意投与開始前には,患者の喘息症状を比較的安定な状態にしておく.特に,喘息発作重積状態又は喘息の急激な悪化状態のときには原則として本剤は使用しない

用法

1回100μg 1日1回吸入 症状に応じ1回200μg 1日1回吸入 注意症状寛解がみられた場合は,治療上必要最小限の用量で投与

禁忌

1)有効な抗菌薬の存在しない感染症,深在性真菌症(症状増悪) 2)過敏症

注意

〈基本〉

➊既に起きている気管支喘息の発作を速やかに軽減する薬剤ではない.毎日規則正しく使用するよう患者を指導

➋投与期間中に発現する急性発作には,短時間作動型吸入β2刺激薬等他の適切な薬剤を使用するよう患者に注意.又,その薬剤の使用量増加や効果不十分な場合は,喘息管理が十分でないことが考えられるので,可及的速やかに医療機関を受診するよう患者に注意

③吸入後に喘鳴の増加を伴う気管支痙攣が現れることがある.気管支痙攣が認められた場合には,直ちに本剤の投与を中止し,短時間作動型気管支拡張剤による治療を行う.また,患者を評価し,必要に応じて他の治療法を考慮

④突然中止により喘息の急激な悪化→中止は喘息症状観察しながら徐々に減量

⑤全身性ステロイド剤と比較し可能性は低いが,吸入ステロイド剤投与により全身性作用(クッシング症候群,クッシング様症状,副腎皮質機能抑制,小児の成長遅延,骨密度の低下,白内障,緑内障,中心性漿液性網脈絡膜症を含む)発現の可能性→投与量は患者毎に喘息をコントロールできる最少用量に調節.特に長期間,大量投与の場合は定期的に検査,全身性作用があれば喘息症状を観察しながら適切な処置

⑥全身性ステロイド剤減量は本剤吸入開始後症状の安定をみて徐々に(一般のステロイド剤の減量法に準ずる)

⑦本剤を含む吸入ステロイド剤投与後に,潜在していた基礎疾患である好酸球性多発血管炎性肉芽腫症にみられる好酸球増加症が稀にあり.症状は

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