診療支援
薬剤

グリコピロニウム臭化物新様式
2259
glycopyrronium bromide
シーブリ Seebri(ノバルティス)
 吸入用カプセル:50μg(グリコピロニウムとして)

適応

慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎,肺気腫)の気道閉塞性障害に基づく諸症状の寛解 注意慢性閉塞性肺疾患の症状の長期管理に用いる.慢性閉塞性肺疾患の増悪時における急性期治療を目的として使用する薬剤ではない

用法

1回1カプセル 1日1回 本剤専用の吸入用器具を用いて吸入 注意

➊吸入用カプセルであり,必ず専用の吸入用器具(ブリーズヘラー)を用いて吸入し,内服しない

➋1日1回,一定の時間帯に吸入.吸入できなかった場合は,可能な限り速やかに1回分を吸入.但し,1日1回を超えて吸入しない

禁忌

1)閉塞隅角緑内障(抗コリン作用により,眼圧上昇し症状悪化)

2)前立腺肥大等による排尿障害(抗コリン作用により尿閉誘発)

3)過敏症

注意

〈基本〉

①用法・用量どおり正しく使用しても効果が認められない場合には,本剤が適当ではないと考えられるので,漫然と投与を継続せず中止

②吸入薬の場合,薬剤の吸入により気管支痙攣が誘発され生命を脅かすおそれがある.気管支痙攣が認められた場合は,直ちに投与を中止し,適切な処置

➌投与時に,本剤が目に入らないように患者に注意を与える.また,結膜の充血及び角膜浮腫に伴う赤色眼とともに眼痛,眼の不快感,霧視,視覚暈輪あるいは虹輪が発現した場合,急性閉塞隅角緑内障の徴候の可能性がある.症状発現時には,速やかに医療機関を受診するように患者に注意喚起

〈適用上〉

➊薬剤交付時

a)吸入前

1.患者に本剤専用の吸入用器具(ブリーズヘラー)及び使用説明文書を渡し,正しい使用方法を十分に指導.呼吸状態の改善が認められない場合には,本剤を吸入せずに内服していないか確認

2.吸入の直前にブリスター(アルミシート)からカプセルを取り出すように指導

3.本剤のカプセル内容物は少量であり,カプセル全体に充填されていない

b)吸入時:本剤は吸入用カプセルであり,必ず専用の吸入用器具(ブリーズヘラー)を用いて吸入し,内服しな

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