診療支援
薬剤

ウメクリジニウム臭化物新様式
2259
umeclidinium bromide
エンクラッセ Encruse(GSK)
 エリプタ吸入用:1ブリスター62.5μg(ウメクリジニウムとして)(7吸入用・30吸入用/個)

適応

慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎,肺気腫)の気道閉塞性障害に基づく諸症状の寛解 注意

1)慢性閉塞性肺疾患の症状の長期管理に用いる

2)慢性閉塞性肺疾患の増悪時の急性期治療を目的として使用する薬剤ではない

用法

1回1吸入 1日1回

禁忌

1)閉塞隅角緑内障(抗コリン作用により,眼圧上昇し症状悪化)

2)前立腺肥大等による排尿障害(抗コリン作用により,尿閉誘発)

3)過敏症

注意

〈基本〉

①用法及び用量どおり正しく使用しても効果が認められない場合には,本剤が適当でないと考えられるので,漫然と投与を継続せず中止

②吸入後に気管支痙攣が現れることがあり,患者の生命が脅かされる可能性があるので,気管支痙攣が認められた場合には,直ちに中止し,適切な処置

➌なるべく同じ時間帯に1日1回吸入するよう患者を指導

〈適用上〉

➊薬剤交付時

a)吸入前

1.使用説明書を渡し,使用方法を指導

2.防湿のためアルミ包装されているので,使用開始直前にアルミ包装を開封するよう指導

b)吸入時:口腔内への吸入投与にのみ使用(内服しても効果はみられない)

患者背景

〈合併・既往〉

①心不全,心房細動,期外収縮又はこれらの既往歴(発現又は悪化)

②前立腺肥大(排尿障害がある場合を除く)(排尿障害発現)

〈妊婦〉妊B1有益のみ 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止(ラットの授乳期にUMECを皮下投与で,生後10日の出生児血漿中にUMECが検出) 〈小児〉臨床試験は未実施 〈高齢〉生理機能低下→状態観察しながら注意

過量投与

〈症状〉抗コリン剤の薬理学的作用による症状(口内乾燥,視調節障害及び頻脈等)発現

副作用

〈重大〉心房細動→中止し処置 〈その他〉

1)過敏症(発疹,瘙痒症,血管性浮腫)

2)循環器(頻脈)

3)呼吸器(咳嗽)

4)消化器(口内乾燥,便秘)

5)腎臓・泌尿器(尿閉)

6)(霧視,眼痛)

動態

Cmax:初日220pg/mL,7日目283pg/mL T

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