診療支援
薬剤

アクリジニウム臭化物新様式
2259
aclidinium bromide
エクリラ Eklira(杏林)
 400μgジェヌエア:400μg/1回吸入(30・60吸入用/個)

適応

慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎,肺気腫)の気道閉塞性障害に基づく諸症状の寛解 注意

1)慢性閉塞性肺疾患の症状の長期管理に用いる

2)慢性閉塞性肺疾患の増悪時における急性期治療を目的として使用する薬剤ではない

用法

1回1吸入 1日2回

禁忌

1)閉塞隅角緑内障(抗コリン作用により,眼圧上昇し症状悪化)

2)前立腺肥大等による排尿障害(抗コリン作用により,尿閉誘発)

3)過敏症

注意

〈基本〉

①薬剤吸入により気管支痙攣が誘発され生命を脅かすおそれ→直ちに中止し処置

②慢性閉塞性肺疾患の症状の長期管理に用いる.増悪時における急性期治療を目的として使用する薬剤ではない.用法・用量どおり正しく使用しても効果がない場合は,漫然と投与継続せず中止

〈適用上〉

➊交付時

a)吸入前:吸入器の操作方法,吸入方法等の正しい使用方法を十分に説明

b)保管時

1.使用後は必ずキャップを閉めて保管

2.本体に強い衝撃を与えたり,分解しないように指導

〈取扱上〉

➊地方自治体により定められた廃棄処理法を順守

〈その他〉他の抗コリン作用性気管支拡張剤との併用に関する臨床試験成績はなく,有効性及び安全性は未確立→併用は推奨されない

患者背景

〈合併・既往〉

①心不全,心房細動,期外収縮,又はそれらの既往歴

②前立腺肥大(抗コリン作用により排尿障害発現)

〈妊婦〉妊B3有益のみ(動物で胎児に移行) 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止(動物で移行) 〈小児〉臨床試験は未実施 〈高齢〉慎重に

過量投与

〈症状〉抗コリン作用性の徴候及び症状(口内乾燥,動悸等)が発現

副作用

〈重大〉心房細動〔類薬(抗コリン系薬剤)で報告〕→中止し処置 〈その他〉

1)呼吸器(鼻咽頭炎,副鼻腔炎,鼻炎,発声障害,口腔咽頭不快感,咳嗽)

2)臨床検査(尿中ブドウ糖陽性,CK増加,血中K増加)

3)循環器(不整脈)

4)消化器(下痢,歯痛,嘔吐,便秘,口内乾燥)

5)皮膚(発疹,瘙痒症)

6

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?