診療支援
薬剤

(合剤)グリコピロニウム臭化物・ホルモテロールフマル酸塩水和物新様式
glycopyrronium bromide・formoterol fumarate hydrate
ビベスピ Bevespi(アストラゼネカ)  2259
 エアロスフィア:1回噴霧量 グリコピロニウム臭化物9.0μg(グリコピロニウムとして7.2μg),ホルモテロールフマル酸塩水和物5.0μg(ホルモテロールフマル酸塩として4.8μg)(28・120吸入)

適応

慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎,肺気腫)の気道閉塞性障害に基づく諸症状の寛解(長時間作用性吸入抗コリン剤及び長時間作用性吸入β2刺激剤の併用が必要な場合) 注意

1)慢性閉塞性肺疾患の症状の長期管理に用いる.慢性閉塞性肺疾患の増悪時における急性期治療を目的として使用する薬剤ではない

2)気管支喘息治療を目的とした薬剤ではない為,気管支喘息治療の目的には使用しない

用法

1回2吸入を1日2回吸入 注意1日2回できるだけ同じ時間帯に吸入

禁忌

1)閉塞隅角緑内障(抗コリン作用により眼圧が上昇し症状を増悪)

2)前立腺肥大等による排尿障害(抗コリン作用により尿閉を誘発)

3)過敏症

注意

〈基本〉

①用法・用量通り正しく使用しても効果が認められない場合,本剤が適当ではないと考えられるので漫然と投与を継続せず中止

②気管支痙攣が認められた場合,直ちに中止し処置.他の吸入薬と同様,本剤の吸入後に気管支痙攣が誘発される

➌投与中に発現する慢性閉塞性肺疾患の急性増悪に対しては,短時間作用性吸入β2刺激剤等の他の適切な薬剤を使用するよう患者に注意を与える.又その薬剤の使用量が増加したり,或いは効果が十分でなくなってきた場合,疾患の管理が十分でないと考えられるので,可及的速やかに医療機関を受診し医師の治療を求めるよう患者に注意を与える

➍中止により症状悪化の恐れがあるので,患者自身の判断で中止しないよう指導.又中止する場合,観察を十分に行う

➎過度に本剤の使用を続けた場合,不整脈,場合により心停止の恐れ→用法・用量を超えて投与しないよう注意.又患者に対し,本剤の過度の使用による危険性を理解させ,用法・用量を超えて使用しないよう注意を与える

〈適用上〉

➊薬剤交付時の注意

a)吸入前

1.患者に本剤を交付する際には,使用説明書を渡し,使用法の指導と共に,使用説明書をよく読むよう指導

2.本剤は防湿の為アルミ包装されている→使用開

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