診療支援
薬剤

チペピジンヒベンズ酸塩新様式
2249
tipepidine hibenzate
アスベリン Asverin(ニプロES)
 :10・20mg :10% 100mg/g
 ドライシロップ:2% 20mg/g シロップ:0.5% 5mg/mL
 調剤用シロップ:2% 20mg/mL(クエン酸塩として)

適応

以下の疾患に伴う咳嗽及び喀痰喀出困難:感冒,上気道炎(咽喉頭炎,鼻カタル),急性気管支炎,慢性気管支炎,肺炎,肺結核,気管支拡張症

用法

1日60~120mg 分3(増減) 小児1日量 1歳未満:5~20mg,1~2歳:10~25mg,3~5歳:15~40mg 分3(増減)注意

禁忌

過敏症

注意

〈その他〉

➊本剤の代謝物により,赤味がかった着色尿あり

〈適用上〉

①調剤時:懸濁液であるため,調剤時軽く振盪(瓶の正立-倒立をゆっくり,数回繰り返す等)し,均一化させて使用.強く振盪すると,発泡による秤取困難を起こす.「調剤用」は通常4倍に希釈.他剤との配合により,懸濁性が損なわれ,沈殿が生じる可能性.配合後の秤取は軽く振盪し,均一化させて使用

➋薬剤交付時:均一となるよう振盪し,沈殿が生じていないことを確認してから服用するよう指示

患者背景

〈妊婦〉有益のみ 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止 〈高齢〉減量等注意

過量投与

〈症状〉眠気,眩暈,興奮,せん妄,見当識障害,意識障害,精神錯乱等 〈処置〉興奮が激しい場合は必要に応じてアモバルビタール,ペントバルビタールを静注.その他の場合は必要に応じて内服薬投与か,10%フェノバルビタールの筋注ないし皮下注.又はジアゼパム筋注

副作用

〈重大〉咳嗽,腹痛,嘔吐,発疹,呼吸困難等を伴うアナフィラキシー様症状→中止し処置 〈その他〉発現時→中止等処置 

1)精神神経(眠気,不眠,眩暈,興奮)

2)消化器(食欲不振,便秘,口渇,胃部不快感・膨満感,軟便・下痢,悪心,腹痛)

3)過敏症(瘙痒感,発疹)

動態

Tmax:1.3時間 Cmax:37ng/mL T1/2:1.8時間(40mg,経口)

作用

延髄の咳中枢を抑制し咳の感受性を低下することにより鎮咳作用を示す.又,気管支腺分泌を亢進し気道粘膜線毛上皮運動を亢進することにより,去痰作用を示す

構造式

保存

遮光 DS防湿

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