適応
特発性肺線維症
用法
初期用量1回200mgを1日3回(1日600mg)食後に経口,状態を観察しながら1回量を200mgずつ漸増し,1回600mg(1日1,800mg)まで増量(増減) 注意
①初期1回200mg(1日600mg)から開始し,2週間を目安に1回200mgずつ漸増 維持1回600mg(1日1,800mg)が望ましい
②胃腸障害等の発現時には必要に応じて減量又は休薬を検討.尚,症状軽減の際は,上記に従い漸増し,維持用量の目安を1回400mg(1日1,200mg)以上が望ましい
➌食後投与と比べ空腹時投与では,血漿中濃度が高値を示し,副作用発現のおそれ→食後に投与
!警告
使用は,特発性肺線維症の治療に精通している医師の下で行う
禁忌
過敏症
注意
〈基本〉
➊光線過敏症あり,投与にあたっては,事前に患者に対し以下の点について十分に指導
a)外出時には長袖の衣服,帽子等の着用や日焼け止め効果の高いサンスクリーンの使用により,紫外線に当たることを回避等→光曝露に対する防護策を講じる
b)発疹,瘙痒等の皮膚の異常→速やかに医師に連絡
➋眠気,めまい,ふらつきあり→運転不可
③肝機能障害,黄疸があらわれることがあるので,本剤投与中は定期的に検査を行い,患者の状態を十分に観察
④無顆粒球症,白血球減少,好中球減少があらわれることがあるので,定期的に血液検査を行う
〈その他〉
①ヒトにおける光曝露に伴う皮膚の発がんの可能性について十分な情報はないが,チャイニーズハムスター肺由来培養細胞を用いた光染色体異常試験において,光照射による染色体構造異常誘発性が認められており,光毒性(光線過敏症)が惹起される血漿中濃度と光遺伝毒性を生じる薬物濃度には乖離はない
②モルモットを用いた皮膚光毒性試験において,皮膚光毒性を有することが認められた.なお,SPF50+,PA+++のサンスクリーンで光毒性の発現を予防できること