適応
1便秘型過敏性腸症候群
2慢性便秘症(器質的疾患による便秘を除く)
注意
1)治療の基本である食事指導及び生活指導を行った上で,症状の改善が得られない患者に対して,本剤の適用考慮
2)〔慢性便秘症(器質的疾患による便秘を除く)〕薬剤性及び症候性の慢性便秘症患者を対象に有効性及び安全性を評価する臨床試験は未実施
用法
1日1回0.5mg 食前.尚,症状により0.25mgに減量
禁忌
1)機械的消化管閉塞又はその疑い
2)過敏症
注意
〈基本〉重度の下痢が現れる為,症状の経過を観察し,漫然と投与しないよう,定期的に投与継続の必要性を検討 〈取扱上〉アルミ包装で品質保持を図っている為,服用直前に錠剤を取り出すこととし,無包装状態,或いは別容器に移しての保存はしない
患者背景
〈妊婦〉有益のみ〔動物で胎児毒性(胎児体重の低値及び胎児の形態異常)が報告〕 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止 〈小児〉臨床試験は未実施.2歳以下の乳幼児では成人に比べグアニル酸シクラーゼC受容体発現量が多いという報告があり,本剤の薬理作用の過剰発現により重度な下痢のリスクが高まる.動物で,重度の脱水による死亡例が報告 〈高齢〉副作用の発現に注意
副作用
〈重大〉重度の下痢 〈その他〉
1)血液及びリンパ系障害(貧血)
2)胃腸障害(下痢,腹痛,腹部不快感,腹部膨満,上腹部痛,便意切迫,放屁,便秘型過敏性腸症候群の悪化,悪心,軟便)
3)一般・全身障害及び投与部位の状態(発熱,口渇)
4)肝胆道系障害(肝機能異常)
5)臨床検査(ALT・AST・血中ビリルビン・血中K・血中TG・γ-GTP・血中リンの上昇,白血球数減少,血小板数増加,尿中蛋白陽性)
6)神経系障害(頭痛)
7)腎及び尿路障害(尿閉)
8)皮膚及び皮下組織障害(発疹,蕁麻疹)
動態
(0.109~3.27mgを単回・25~1mgを1日1回7日間反復)本剤及び活性代謝物である脱チロシ