適応
限局性腸炎,潰瘍性大腸炎
用法
1回1~2個を直腸内注入(増減)
禁忌
1)過敏症
2)デスモプレシン(男性における夜間多尿による夜間頻尿)投与中
注意
〈基本〉
➊投与により,誘発感染症,続発性副腎皮質機能不全,消化管潰瘍,糖尿病,精神障害等の重篤な副作用が現れる為,投与にあたっては以下の注意が必要
a)投与に際しては,特に適応,症状を考慮し,他の治療法(サラゾスルファピリジン等)により十分に治療効果が期待できる場合は投与しない
b)投与中は副作用の発現に対し,常に配慮と観察を行い,又,患者をストレスから避けるようにし,事故,手術等の場合は増量等処置
c)特に,投与中に水痘又は麻疹に感染すると,致命的な経過を辿る為,以下の注意が必要
1.投与前に水痘又は麻疹の既往や予防接種の有無を確認
2.水痘又は麻疹の既往のない患者においては,水痘又は麻疹への感染を極力防ぐよう常に配慮と観察.感染が疑われる場合や感染した場合は,直ちに受診するよう指導し,適切な処置
3.水痘又は麻疹の既往や予防接種を受けたことがある患者でも,投与中は,水痘又は麻疹を発症する可能性があるので留意
d)連用後,投与を急に中止すると,ときに発熱,頭痛,食欲不振,脱力感,筋肉痛,関節痛,ショック等の離脱症状が現れる為,投与を中止する場合は,徐々に減量等慎重に.離脱症状が現れた場合は,直ちに再投与又は増量
②長期或いは大量投与中の患者,又は投与中止後6ヵ月以内の患者では,免疫機能低下があり,生ワクチンの接種により,ワクチン由来の感染を増強又は持続させる為,生ワクチンを接種しない
③連用により眼圧亢進,緑内障,後嚢白内障を来す為,定期的に検査が望ましい
④褐色細胞腫の合併を認識していなかった状態でベタメタゾン注射剤を投与した際に褐色細胞腫クリーゼを発現した報告.投与後に著明な血圧上昇,頭痛,動悸等が認められた場合は,褐色細胞腫クリーゼの発現を考慮