診療支援
薬剤

ブデソニド新様式H
2399
budesonide
レクタブル Rectabul(EA)
 注腸フォーム剤:1プッシュ2mg(14回)

適応

潰瘍性大腸炎(重症を除く) 注意腸内で到達する範囲は概ねS状結腸部までであり,直腸部及びS状結腸部の病変に対して使用

用法

1回1プッシュ(ブデソニド2mg) 1日2回 直腸内噴射 注意投与中は患者の病態を観察し,投与開始6週間を目安に本剤の必要性を検討し,漫然と投与を継続しない

禁忌

1)過敏症

2)デスモプレシン(男性における夜間多尿による夜間頻尿)投与中

注意

〈基本〉

①副腎皮質ステロイドであり,誘発感染症,続発性副腎皮質機能不全,クッシング症候群,骨密度の減少,消化管潰瘍,糖尿病,白内障,緑内障,精神障害等の重篤な副作用が現れる可能性.投与にあたっては,以下の注意が必要

a)投与中は,副作用の発現に対し,常に配慮と観察を行い,又,患者をストレスから避けるようにし,事故,手術等の場合は当該患者の副腎皮質機能の低下に留意し,全身性ステロイド剤の投与等処置

b)特に,免疫抑制状態の患者が,水痘又は麻疹に感染すると,致命的な経過を辿る為,以下の注意が必要

1.投与前に水痘又は麻疹の既往や予防接種の有無を確認

2.水痘又は麻疹の既往のない患者においては,水痘又は麻疹への感染を極力防ぐよう常に配慮と観察.感染が疑われる場合や感染した場合は,直ちに受診するよう指導し,適切な処置

3.水痘又は麻疹の既往や予防接種を受けたことがある患者でも,投与中は,水痘又は麻疹を発症する可能性があるので留意

②免疫抑制状態の患者では,生ワクチンの接種により,ワクチン由来の感染を増強又は持続させる為,投与中の患者に生ワクチンを接種する場合,免疫機能を検査の上,十分な注意を払う

〈適用上〉

➊患者に交付する際は,患者用説明文書を渡し,使用方法を指導

②接触性皮膚炎を誘発する可能性のあるセタノール並びにプロピレングリコールを含有することから,接触性皮膚炎誘発を防ぐ為,腸管外へ漏出した場合は,速やかに拭き取る.又,異常が認められた場

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