診療支援
薬剤

カモスタットメシル酸塩新様式
3999
camostat mesilate
フオイパン Foipan(小野)
 :100mg
カモスタットメシル酸塩(100 各社)

適応

1慢性膵炎における急性症状の寛解

2術後逆流性食道炎

注意

1)〔慢性膵炎における急性症状の寛解〕胃液吸引,絶食,絶飲等の食事制限を必要とする慢性膵炎の重症患者に投与しない

2)〔術後逆流性食道炎〕胃液の逆流による術後逆流性食道炎には,効果が期待できないので使用しない

用法

11日600mg 分3(増減) 21日300mg 分3 食後

禁忌

過敏症

注意

〈基本〉

①重篤な高K血症が現れる為,血清電解質検査

〔術後逆流性食道炎〕症状の改善がみられない場合,長期にわたって漫然と投与しない

〈適用上〉オルメサルタン製剤等との一包化×.一包化して高温多湿条件下にて保存した場合,本剤が変色

患者背景

〈合併・既往〉過敏症(副作用が発現し易くなる)

〈妊婦〉有益のみ.又,大量投与を避ける.ヒトの投与量の40倍(400mg/kg/日)以上を投与した動物で胎児体重の増加の抑制が報告 〈小児〉臨床試験は未実施

副作用

〈重大〉

1)ショック,アナフィラキシー→血圧低下,呼吸困難,瘙痒感等が現れた場合は中止し処置

2)血小板減少

3)肝機能障害(AST・ALT・γ-GTP・Al-Pの著しい上昇等を伴う),黄疸

4)高K血症(重篤な高K血症)

〈その他〉

1)血液(白血球・赤血球の減少,好酸球増多)

2)過敏症(発疹,瘙痒等)→中止

3)消化器(嘔気,腹部不快感,腹部膨満感,下痢,食欲不振,嘔吐,口渇,胸やけ,腹痛,便秘)

4)肝臓(AST・ALTの上昇等)

5)腎臓(BUN・Crの上昇)

6)その他(浮腫,低血糖)

動態

(200mg空腹時単回)Cmax:87.1±29.5ng/mL Tmax:40分 T1/2:100±40分

作用

非ペプタイド蛋白分解酵素阻害薬でトリプシン,カリクレイン,プラスミン,トロンビン,C1エステラーゼ等に対して強い阻害作用を示す.慢性膵炎の炎症症状と疼痛の寛解並びにアミラーゼ値の改善に効果が認められる.又,術後逆流性食道

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