診療支援
薬剤

ナファモスタットメシル酸塩新様式
3999
nafamostat mesilate
フサン Futhan(日医工)
 :10・50mg/V
ナファモスタット(10・50 沢井),ナファモスタットメシル酸塩(10・50・100 各社,150 AY),ロナスタット(50 コーアイセイ) [ナファモスタットメシル酸塩注10・50(AY,日医工岐阜)以外は後発品]

適応

1〔10mg製剤〕膵炎の急性症状(急性膵炎,慢性膵炎の急性増悪,術後の急性膵炎,膵管造影後の急性膵炎,外傷性膵炎)の改善

2〔10・50mg製剤〕汎発性血管内血液凝固症(DIC)

3〔10・50mg製剤〕出血性病変又は出血傾向を有する患者の血液体外循環時の灌流血流の凝固防止(血液透析及びプラスマフェレーシス)

用法

11回10mgを5%ブドウ糖500mLに溶解し,約2時間前後かけて1日1~2回静脈内に点滴注入(増減) 21日量を5%ブドウ糖1,000mLに溶解し,0.06~0.20mg/kg/時を24時間かけて静脈内に持続注入 3体外循環開始に先だち,20mgを生食500mLに溶解した液で血液回路内の洗浄・充填を行い,体外循環開始後は,20~50mg/時を5%ブドウ糖に溶解し,抗凝固剤注入ラインより持続注入(増減)

禁忌

過敏症

注意

〈基本〉

①ショック,アナフィラキシーが現れる為,アレルギー歴について十分な問診.又,投与に際しては予めショック発現時に救急処置をとれるよう準備と共に観察

②過敏症が現れる

③腎からのK排泄抑制,Naの排泄促進等により,高K血症又は低Na血症が現れる為,定期的に血清K値及び血清Na値の測定

④K含有製剤(輸液等),K保持性利尿剤等を併用する場合は,高K血症の発現に注意.又,血清K値の異常が認められた場合は心電図所見等の確認を行い,不整脈の誘発についても注意

⑤出血を増悪させるので血液体外循環時の使用にあたっては,出血の増悪がみられた場合は減量又は投与を中止

⑥血小板減少が現れる為,血液検査等観察

⑦白血球減少が現れる為,血液検査等観察

〈適用上〉〔共通〕

①必ず5%ブドウ糖又は注射用水をバイアルに加え,完全に溶解した後使用

②白濁或いは結晶が析出する為,生食又は無機塩類を含有する溶液をバイアルに直接加えない

③溶解時は,ゴム栓の中心に注射針を刺入.尚,18ゲージ以上の太い注射

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