診療支援
薬剤

ベンズブロマロン新様式
3949
benzbromarone
ユリノーム Urinorm(トーアエイヨー)
 :25・50mg
ベンズブロマロン(寿)
 細粒:10% 100mg/g(0.25・0.5g/包)
ベンズブロマロン(25・50 各社)

適応

以下の場合における高尿酸血症の改善:痛風,高尿酸血症を伴う高血圧症

用法

〔痛風〕1日1回25mg又は50mg 維持1回50mg 1日1~3回(増減) 〔高尿酸血症を伴う高血圧症〕1回50mg 1日1~3回(増減)

!警告

1)劇症肝炎等の重篤な肝障害が主に投与開始6ヶ月以内に発現し,死亡等の重篤な転帰に至る例も報告されている為,投与開始後少なくとも6ヶ月間は必ず,定期的に肝機能検査を行う.又,患者状態を十分観察し,肝機能検査値の異常,黄疸が認められた場合には投与を中止し,適切な処置

2)副作用として肝障害が発生する場合があることを予め患者に説明すると共に,食欲不振,悪心・嘔吐,全身倦怠感,腹痛,下痢,発熱,尿濃染,眼球結膜黄染等が現れた場合には,服用を中止し,直ちに受診するよう患者に注意

禁忌

1)肝障害

2)腎結石を伴う(尿中尿酸排泄量の増大により,腎結石の症状悪化)

3)高度の腎機能障害

4)過敏症

5)妊婦・妊娠

注意

〈基本〉

①投与開始前に肝機能検査を実施し,肝障害のないことを確認

②投与にあたっては,重篤な肝障害が主に投与開始6ヶ月以内に発現している為,投与開始後少なくとも6ヶ月間は必ず定期的な検査.又,投与開始後6ヶ月以降も定期的に肝機能検査

③急性痛風発作が治まるまで,投与を開始しない

④本剤の血中尿酸低下作用は著しく,投与初期に痛風発作を誘発

⑤尿が酸性の場合,患者に尿酸結石及びこれに由来する血尿,腎仙痛等の症状を起こし易いので,これを防止する為,水分の摂取による尿量の増加及び尿のアルカリ化を図る.尚,この場合は,患者の酸・塩基平衡に注意

患者背景

〈腎〉高度の腎機能障害:禁忌(効果が期待できない) 〈肝〉肝機能障害:禁忌(肝障害を悪化)

〈妊婦〉禁忌(動物で催奇形作用が報告) 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止 〈小児〉臨床試験は未実施 〈高齢〉減量等注意

相互

主にCYP2C9で代謝.C

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