診療支援
薬剤

フルバスタチンナトリウム新様式
2189
fluvastatin sodium
ローコール Lochol(サンファーマ)
 :10・20・30mg
フルバスタチン(10・20・30 各社)

適応

高コレステロール血症,家族性高コレステロール血症 注意適用前に検査を実施し,高コレステロール血症,家族性高コレステロール血症であることを確認した上で適用考慮

用法

1日1回20~30mg 夕食後 尚,20mgより開始し増減するが,重症の場合は1日60mgまで増量可

禁忌

1)過敏症

2)重篤な肝障害

3)妊婦・妊娠授乳婦

注意

〈基本〉

①予め高コレステロール血症治療の基本である食事療法,運動療法等の非薬物療法を行い,効果が認められない場合にのみ投与.又,非薬物療法は投与中も継続.更に高血圧・喫煙等の虚血性心疾患のリスクファクターの軽減等も考慮

②投与中は血中脂質値を定期的に検査し,治療に対する反応が認められない場合は投与を中止

③肝機能異常が現れる為,原則として投与開始後12週以内に肝機能検査等観察が望ましい.又,増量後も同様に行うことが望ましい

〈その他〉

①海外において,HMG-CoA還元酵素阻害剤投与中の患者では,糖尿病発症のリスクが高かった報告

②動物で長期大量(24mg/kg以上を6カ月間,16mg/kgを2年間)投与により白内障が認められた報告

患者背景

〈合併・既往〉

①横紋筋融解症が現れ易い報告がある以下の患者

a)甲状腺機能低下症

b)遺伝性の筋疾患(筋ジストロフィー等)又はその家族歴

c)薬剤性の筋障害の既往歴

d)感染症

e)外傷後,日が浅い

f)重症な代謝,内分泌障害及び電解質異常

g)コントロール困難なてんかん

h)アルコール中毒

②重症筋無力症又はその既往歴〔重症筋無力症(眼筋型,全身型)が悪化又は再発〕

〈腎〉

①腎障害又はその既往歴(HMG-CoA還元酵素阻害剤投与時にみられる横紋筋融解症の多くが腎機能障害を有する患者であり,又,横紋筋融解症に伴い急激な腎機能悪化)

②腎機能検査値異常〔フィブラート系薬剤は,治療上やむを得ない場合にのみ併用.急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症が現れ易い.併用す

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