診療支援
薬剤

インスリン リスプロ(遺伝子組換え)新様式EH運転△
2492
insulin lispro(genetical recombination)
ルムジェブ Lyumjev(イーライリリー)
 注カート・注ミリオペン・注ミリオペンHD:300単位/3mL/筒・キット・キット
 :100単位/mL(10mL/V)

適応

インスリン療法が適応となる糖尿病 注意2型糖尿病では急を要する場合以外は予め糖尿病治療の基本である食事療法・運動療法を十分行った上で適用を考慮

用法

1回2~20単位を毎食事開始時に皮下注(必要な場合は食事開始後の投与も可).時に投与回数を増やしたり,持続型インスリン製剤との併用がある.投与量は患者の症状や検査所見に応じ適宜増減.持続型インスリン製剤の投与量を含めた維持量は通常1日4~100単位 必要に応じ持続皮下注入ポンプを用い投与 注意

①ヒューマログ注と比べ作用発現が速い→食事開始時(食事開始前の2分以内)に投与.又食事開始後の投与の際は食事開始から20分以内に投与.尚食事開始後の投与は血糖コントロールや低血糖の発現に関する臨床試験成績を踏まえた上,患者の状況に応じ判断

②他の追加インスリン製剤から切り替える際,前治療の製剤と同じ単位数を目安に投与を開始し,本剤への切替え時及びその後の数週間は血糖コントロールのモニタリングを十分に行う

禁忌

1)低血糖症状

2)過敏症

注意

〈基本〉

➊自己注射にあたっては次の点に留意

a)投与法について十分な教育訓練を実施し,患者自ら確実に投与できる旨を確認の上,医師の管理指導の下で実施

b)全ての器具の安全な廃棄方法について指導を徹底

c)〔カート〕使用に際し必ず専用のインスリンペン型注入器の取扱説明書を読むよう指導

d)〔ミリオペン・ミリオペンHD〕使用に際し必ず取扱説明書を読むよう指導

②低血糖に関する注意について,対処方法も含めて患者・家族に十分徹底させる.本剤は作用発現が速い→ヒューマログ注と比べ低血糖が速く起こる可能性

➌低血糖→運転注意

④肝機能障害の発現→観察を十分に行い,倦怠感等の肝障害を示唆する症状が認められた際は肝機能検査を行う.異常が認められた際はインスリン製剤の変更等処置

⑤急激な血糖コントロールに伴い,糖尿病網膜症の顕在化又は増悪,眼

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