適応
インスリン療法が適応となる糖尿病 注意2型糖尿病患者においては,急を要する場合以外は,あらかじめ糖尿病治療の基本である食事療法,運動療法を十分行ったうえで適用を考慮
用法
初期:1回2~20単位 毎食直前に皮下注(バイアル:持続型インスリン製剤と併用することがある.ペンフィル・イノレット・フレックスペン・フレックスタッチ:持続型インスリン製剤と併用) 維持量:1日4~100単位(持続型インスリン製剤の投与量を含む) ►投与量は症状及び検査所見に応じて増減 ►バイアル:必要に応じ静注,持続静脈内注入又は筋肉内注射 ►ペンフィル:専用のインスリン注入器を用いる 注意
①速効型ヒトインスリン製剤より作用発現が速いため,食直前に投与
②適用にあたっては本剤の作用時間,1mL当たりのインスリンアスパルト含有単位と患者の状態に留意し,その製剤的特徴に適する場合に投与
③他のインスリン製剤から本剤への変更により,インスリン用量の変更が必要になる可能性がある.用量の調整には,初回の投与から数週間あるいは数ヵ月間必要になることがある
④〔バイアル〕静注,持続静脈内注入又は筋注は,医師等の管理下で行う
禁忌
1)低血糖症状
2)過敏症
注意
〈基本〉
➊低血糖に関する注意について,その対処法も含め患者及びその家族に十分徹底させる
➋低血糖が現れることがある→運転注意
➌肝機能障害が現れることあり→観察を十分行い,インスリン製剤を変更する等処置
➍急激な血糖コントロールに伴い,糖尿病網膜症の顕在化又は増悪,眼の屈折異常,治療後神経障害(主として有痛性)が現れることあり→注意
➎自己注射にあたっては,以下の点に留意
a)投与法について十分な教育訓練を実施したのち,患者自ら確実に投与できることを確認した上で,医師の管理指導の下で実施
b)全ての器具の安全な廃棄方法について指導を徹底する
➏他のインスリン製剤を取り違えないよう,毎回注