インスリン　グラルギン(遺伝子組換え)《ランタス》

適応

インスリン療法が適応となる糖尿病　注意2型糖尿病では，急を要する以外は予め糖尿病治療の基本である食事療法，運動療法を十分に行った上で適用を考慮

初期：1日1回4～20単位　皮下注(時に他のインスリン製剤を併用)．朝食前又は就寝前のいずれでもよいが，毎日一定とする　維持量：1日4～80単位(他のインスリン製剤の投与量を含む)　►投与量は症状及び検査所見に応じて増減　►カート：専用のペン型注入器を用いる　►必要により上記用量を超えて使用　注意

①適用にあたっては本剤の作用時間，1mL当たりのインスリン含有単位と病状に留意し，その製剤的特徴に適する場合に投与

②糖尿病性昏睡，急性感染症，手術等緊急の場合は，本剤のみで処置することは適当ではなく，速効型インスリン製剤を使用

③中間型又は持続型インスリン製剤から変更する場合，以下を参考に開始し，その後の状態に応じて用量を増減等，本剤の作用特性を考慮の上慎重に

a)インスリングラルギン300単位/mL製剤から本剤に変更：通常初期用量は，前治療のインスリングラルギン300単位/mL製剤の1日投与量と同単位よりも低用量を目安として投与を開始

b)インスリングラルギン300単位/mL製剤以外の中間型又は持続型インスリン製剤から本剤に変更する場合

1．1日1回投与の中間型又は持続型製剤からの変更→通常初期用量は，前治療の中間型又は持続型の1日投与量と同単位を目安として投与を開始

2．1日2回投与の中間型製剤からの切り替え→国内では使用経験なし

④インスリングラルギン300単位/mL製剤又は中間型製剤からの切り替え直後に低血糖が現れることがあるので，中間型又は持続型製剤から本剤に変更する場合，併用している速効型製剤，超速効型インスリンアナログ製剤又は他の糖尿病薬の投与量及び投与スケジュールの調整が必要になることあり→注意

⑤インスリン製剤以外の他の糖尿病用薬