適応
2型糖尿病 注意
1)適用は,予め糖尿病治療の基本である食事療法,運動療法を十分に行った上で効果が不十分な場合に限り考慮
2)投与する際は,空腹時血糖が126mg/dL以上,又は食後血糖1又は2時間値が200mg/dL以上を示す場合に限る
用法
1回10mg 1日3回 毎食直前(増減) 注意
①食後投与では速やかな吸収が得られず効果が減弱.効果的に食後の血糖上昇を抑制する為,本剤の投与は毎食直前(5分以内)とする.又,投与後速やかに薬効を発現する為,食前30分投与では食前15分に血中インスリン値が上昇し食事開始時の血糖値が低下する報告→食事開始前に低血糖を誘発する可能性
②高齢者では,状況に応じて低用量(1回量5mg)から投与を開始することが望ましい
禁忌
1)重症ケトーシス,糖尿病性昏睡又は前昏睡,1型糖尿病(輸液及びインスリンによる速やかな高血糖の是正が必須→投与不適)
2)重症感染症,手術前後,重篤な外傷(インスリンによる血糖管理が望まれる→投与不適)
3)過敏症
4)妊婦・妊娠
注意
〈基本〉
➊使用にあたっては,患者に対し低血糖症状及びその対処方法について十分説明.
➋低血糖症状あり→運転注意
③患者に対し,低血糖症状及び対処方法に投与中は血糖を定期的に検査→2~3カ月しても効果が不十分な場合には,より適切と考えられる治療への変更を考慮
④速やかなインスリン分泌促進作用を有し,その作用点はSU系製剤と同じであり,SU系製剤との相加・相乗の臨床効果及び安全性は未確立→併用しない
⑤ピオグリタゾン塩酸塩1日45mgとの併用における安全性は未確立(使用経験はほとんどない)
⑥本剤とインスリン製剤又はGLP-1受容体作動薬との併用における有効性及び安全性は未検討
〈適用上〉OD錠舌の上にのせ唾液を浸潤させ舌で軽くつぶし,水なしで服用可能.又,水で服用も可
患者背景
〈合併・既往〉
①虚血性心疾患(心筋梗塞の発症報