診療支援
薬剤

アログリプチン安息香酸塩新様式H運転△
3969
alogliptin benzoate
ネシーナ Nesina(武田)
 :6.25・12.5・25mg(アログリプチンとして)

適応

2型糖尿病 注意本剤の適用は予め糖尿病治療の基本である食事療法,運動療法を十分に行った上で効果が不十分な場合に限り考慮

用法

25mgを1日1回 注意中等度以上の腎機能障害では,排泄の遅延により血中濃度上昇→腎機能の程度に応じて適宜減量

①中等度腎機能障害:血清クレアチニン(男性:1.4<~≦2.4,女性:1.2<~≦2.0),Ccr(30≦~<50)→投与量:12.5mg1日1回

②高度腎機能障害,末期腎不全(血液透析との時間関係は問わない):血清クレアチニン(男性:>2.4,女性:>2.0),Ccr(<30)→投与量:6.25mg1日1回 Ccrに相当する換算値(年齢60歳,体重65kg)

禁忌

1)重症ケトーシス,糖尿病性昏睡又は前昏睡,1型糖尿病(輸液,インスリンによる速やかな高血糖の是正が必須となる→投与不適)

2)重症感染症,手術前後,重篤な外傷(インスリン注射による血糖管理が望まれる→投与不適)

3)過敏症

注意

〈基本〉

➊患者に対し低血糖症状及びその対処方法について十分説明し,注意を喚起

➋急性膵炎が現れることあり→持続的な激しい腹痛,嘔吐等の初期症状が現れた際は,速やかに医師の診察を受けるよう指導

③投与中は,血糖を定期的に検査すると共に,経過を十分に観察し,本剤を2~3カ月投与しても効果不十分な場合には,より適切と考えられる治療への変更を考慮

➍低血糖症状あり→運転注意

⑤本剤とGLP-1受容体作動薬はいずれもGLP-1受容体を介した血糖降下作用を有する.両剤を併用した際の臨床試験成績はなく,有効性及び安全性は未確認

患者背景

〈合併・既往〉

①心不全(NYHA分類Ⅲ~Ⅳ)(使用経験がなく未確立)

②低血糖を起こすおそれのある以下の患者又は状態

a)脳下垂体機能不全又は副腎機能不全

b)栄養不良状態,飢餓状態,不規則な食事摂取,食事摂取量の不足又は衰弱状態

c)激しい筋肉運動

d)過度の

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