適応
塩喪失型先天性副腎皮質過形成症,塩喪失型慢性副腎皮質機能不全(アジソン病)
用法
1日0.02~0.1mg 分2~3 小児新生児・乳児0.025~0.05mgから開始(増減) ►年齢により感受性が変化するので,特に新生児・乳児期から血清電解質,レニン活性,血圧等を定期的に測定し,至適投与量に注意
禁忌
過敏症
注意
〈基本〉
①強力な鉱質コルチコイド作用あり→以下に注意
a)適応,症状を十分に考慮
b)維持量を決定するまでは血圧は頻回(1日1回以上)に,血清電解質は必要に応じて測定し,投与量を適宜増減
c)高血圧,高Na血症,低K血症,浮腫等が現れることあり→減量等処置,食塩摂取量にも注意
d)長期投与:血圧,血清電解質濃度の定期的測定
➋投与中に水痘又は麻疹に感染すると致命的な経過をたどることあり→以下に注意
a)投与前に水痘又は麻疹の既往や予防接種の有無を確認
b)水痘又は麻疹の既往のない患者は水痘又は麻疹への感染を極力防ぐよう常に十分な配慮と観察.感染が疑われる場合や感染した場合は直ちに受診するよう指導し処置
c)水痘又は麻疹の既往や予防接種を受けたことがある患者であっても,投与中は水痘又は麻疹を発症する可能性→留意
③副腎皮質ホルモン剤を投与されたB型肝炎ウイルスキャリアの患者でB型肝炎ウイルスの増殖による肝炎が現れることあり.本剤の投与期間中及び投与終了後は継続して肝機能検査値や肝炎ウイルスマーカーのモニタリングを行う等,B型肝炎ウイルス増殖の徴候や症状の発現に注意→異常が認められた場合は減量を考慮し,抗ウイルス剤投与等,処置.尚,投与開始前にHBs抗原陰性の患者でB型肝炎ウイルスによる肝炎発症の報告
〈その他〉副腎皮質ステロイド剤投与中にワクチン(種痘等)を接種して神経障害,抗体反応欠如が起きたとの報告
患者背景
〈合併・既往〉
①以下の患者には不可(やむを得ない場合を除く)
a)高血圧(Na・水貯