適応
更年期障害及び卵巣欠落症状に対する卵胞ホルモン剤投与時の子宮内膜増殖症の発症抑制 注意子宮のない患者には投与不可
用法
卵胞ホルモン剤との併用において次の何れかを選択
①卵胞ホルモン剤の投与開始日から100mgを1日1回就寝前に経口
②卵胞ホルモン剤の投与開始日を1日目として,卵胞ホルモン剤の投与15日目から28日目まで200mgを1日1回就寝前に経口.これを1周期とし以後この周期を繰り返す
注意食後に投与した場合,Cmax及びAUC上昇の報告.食事の影響を避ける為,食後の服用は回避
禁忌
1)過敏症
2)診断未確定の性器出血(病因を見逃す)
3)重度の肝機能障害
4)乳癌の既往又は疑い(症状悪化)
5)生殖器癌の既往又は疑い(症状悪化)
6)動脈又は静脈の血栓塞栓症或いは重度の血栓性静脈炎又は既往(症状悪化)
7)脳出血(症状悪化)
8)ポルフィリン症(症状悪化)
注意
〈基本〉
①投与前に病歴,家族素因等の問診,乳房検診並びに婦人科検診(子宮内膜細胞診及び超音波検査による子宮内膜厚の測定を含む)を行い,投与開始後は定期的に乳房検診並びに婦人科検診を行う
➋外国において,卵胞ホルモン剤と黄体ホルモン剤を長期併用した女性では,乳癌の危険性がホルモン補充療法(HRT)未実施群の女性と比較して高くなり,その危険性は併用期間が長期になるに従って高くなるとの報告がある.使用に際し,本剤のリスクとベネフィットについて十分に説明すると共に必要最小限の使用に止め,漫然と長期に使用しない
➌血栓症の発現があるので,次のような症状・状態の発現の際は中止すると共に,直ちに医師等に相談するよう予め説明
a)血栓症の初期症状:下肢の疼痛・浮腫,突然の呼吸困難,息切れ,胸痛,中枢神経症状(めまい,意識障害,四肢麻痺等),急性視力障害等
b)血栓症のリスクが高まる状態:体を動かせない状態,顕著な血圧上昇がみられた場合等
➍中止により不安,気