診療支援
薬剤

メドロキシプロゲステロン酢酸エステル新様式E
2478
medroxyprogesterone acetate
ヒスロン Hysron(協和キリン)
 :5mg〔200mg錠は抗癌剤
プロベラ Provera(ファイザー)
 :2.5mg
メドロキシプロゲステロン酢酸エステル(2.5 各社,5 富士製)

適応

1無月経,月経周期異常(稀発月経,多発月経),月経量異常(過少月経,過多月経),機能性子宮出血

2切迫流早産,習慣性流早産

3黄体機能不全による不妊症

4生殖補助医療における調節卵巣刺激の開始時期の調整

5調節卵巣刺激下における早発排卵の防止

注意2妊娠維持の目的で投与する際は,黄体機能不全によると考えられる流早産にとどめる.又,妊娠状態が継続しているか否か確かめる 4妊娠率や生産率の報告を踏まえると,本剤を含む卵胞ホルモン剤と黄体ホルモン剤の併用で調節卵巣刺激の開始時期の調整又はホルモン補充周期で凍結融解胚移植を行った場合は,開始時期の調整を行わない場合又は自然排卵周期で凍結融解胚移植を行った場合と比べて,妊娠率や生産率が低下する可能性あり→患者に説明した上で,本剤の投与の要否は,患者ごとに治療上の必要性及び危険性を考慮して慎重に判断 5新鮮胚移植を予定していない場合のみに用いる

用法

141日2.5~15mg 分1~3 5月経周期2~5日目より1日10mgを分1又は2(患者の状態により1日5mgまで減量可) 注意5本剤の投与は卵胞成熟の誘発当日まで継続

禁忌

1)脳梗塞心筋梗塞血栓静脈炎等の血栓性疾患又はその既往(血栓症を起こす恐れ)

2)重篤な肝障害・肝疾患

3)診断未確定の性器出血尿路出血(病因を見逃す恐れ)

4)稽留流産(妊娠維持作用により子宮内で死亡している胎児の排出が困難になる恐れ)

5)過敏症

注意

〈基本〉35不妊治療に十分な知識と経験のある医師のもとで使用 〈検査〉血清又は尿中ステロイドホルモン(コルチゾール,エストロゲン,プロゲステロン等),血清又は尿中ゴナドトロピン(黄体形成ホルモン等),性ホルモン結合グロブリンが低値を示す可能性 〈その他〉

①経口製剤で外国において,本剤有効成分を含有する筋注製剤の長期投与で骨密度の減少が認められたとの報告

②調節卵巣刺激の前周期に低

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