診療支援
薬剤

チアマゾール(MMI)新様式E
2432
thiamazole
メルカゾール Mercazole(あすか)
 :2.5・5mg :10mg/1mL/A

適応

甲状腺機能亢進症

用法

初期量:1日30mg 分3~4 重症には1日40~60mg ►機能亢進症状がほぼ消失したら,1~4週毎に漸減 維持量:1日5~10mg 分1~2 1回30~60mg 皮下注・筋注・静注 ►主として救急の場合に投与 小児初期量:1日10~14歳20~30mg,5~9歳10~20mg 分2~4 ►機能亢進症状がほぼ消失したなら1~4週間毎に漸減 維持量:1日5~10mg 分1~2 初期量:1日15~30mg,分3~4 ►機能亢進症状がほぼ消失したなら1~4週間毎に漸減 維持量:1日5~10mg 分1~2 ►正常妊娠時の甲状腺機能検査値を低下しないよう2週間毎に検査し,必要最低限量投与 ►いずれも年齢,症状により増減

!警告

1)重篤な無顆粒球症が主に投与開始後2カ月以内に発現し,死亡に至った症例も報告.少なくとも投与開始後2カ月間は,原則として2週に1回,それ以降も定期的に白血球分画を含めた血液検査を実施し,顆粒球減少傾向等の異常が認められた場合には,直ちに投与を中止し,適切な処置.又,一度投与を中止して投与を再開する場合にも同様に注意

2)本剤投与に先立ち,無顆粒球症等の副作用が発現する場合があること及びこの検査が必要であることを患者に説明すると共に,下記について患者を指導

a)無顆粒球症の症状(咽頭痛,発熱等)が現れた場合には,速やかに主治医に連絡

b)少なくとも投与開始後2カ月間は原則として2週に1回,定期的な血液検査を行う必要があるので,通院

禁忌

過敏症

注意

〈基本〉

①本剤を新たに投与する場合は,無顆粒球症等の重大な副作用が主に投与開始後2カ月以内に現れることあり→有効性と安全性を十分考慮し,適切と判断される患者に投与

②定期的な血液検査で白血球数が正常域であったとしても,減少傾向にある場合は直ちに中止し処置

③肝機能障害,黄疸があらわれることがあるので

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