診療支援
薬剤

アルファカルシドール新様式
3112
alfacalcidol
アルファロール Alfarol(中外)
 :1μg/g(0.25・0.5・1g/包)
 カプセル:0.25・0.5・1・3μg
 内用液:0.5μg/mL(10mL/本)
ワンアルファ Onealfa(帝人)
 :0.25・0.5・1μg
アルファカルシドール(0.25・0.5・1μg 各社,3μg ビオメディクス,0.25・0.5・1μg 共和)

適応

1以下の疾患におけるビタミンD代謝異常に伴う諸症状(低Ca血症,テタニー,骨痛,骨病変等)の改善:慢性腎不全,副甲状腺機能低下症,ビタミンD抵抗性くる病・骨軟化症 未熟児

2骨粗鬆症(カプセル3μgを除く)

用法

成人慢性腎不全及び21日1回0.5~1μg(増減) 1慢性腎不全を除く:1日1回1~4μg(増減) 小児11日1回0.05~0.1μg/kg(増減) 未熟児には液剤1日1回0.008~0.1μg/kg(増減) 21日1回0.01~0.03μg/kg(増減) ►患者の血清Ca濃度の十分な管理の下に投与量を調整

注意

〈基本〉

①血清Ca上昇を伴った急性腎障害があらわれることがあるので,血清Ca値及び腎機能を定期的に観察

②過量投与を防ぐため,血清Ca値を定期的に測定し,血清Ca値が基準値を超えないよう投与量を調整

③高Ca血症→直ちに休薬.血清Ca値が正常域に達したら,減量して投与再開

〈適用上〉

瓶入り包装品を分包する場合,服用時以外薬袋から薬を出さないよう,及び直接光の当たる場所に薬を置かないよう指導 2週間を超える投薬を行う場合,必ず冷蔵庫に保管するよう指導

投与量は添付のスポイトを用い目盛により正確に量るか,滴数(通常本剤1滴はアルファカルシドール約0.01μgに相当)を正確に量る

〈その他〉高P血症のある患者に投与する場合,リン酸結合剤を併用し血清P値を下げる

患者背景

〈合併・既往〉高P血症(リン酸結合剤を併用し,血清P値を下げること)

〈妊婦〉有益のみ(動物での大量投与で胎仔化骨遅延等) 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止(動物で移行) 〈小児〉慎重に(少量から開始し過量投与にならぬよう) 〈高齢〉用量注意

相互

〈併用注意〉

1)Mg含有製剤(酸化Mg,炭酸Mg等):高Mg血症の報告

2)ジギタリス製剤(ジゴキシン等):不整脈(本剤により血清Ca値が上昇した際,ジギ

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?