適応
1骨粗鬆症
2以下の疾患におけるビタミンD代謝異常に伴う諸症状(低Ca血症,しびれ,テタニー,知覚異常,筋力低下,骨痛,骨病変等)の改善:慢性腎不全,副甲状腺機能低下症,くる病・骨軟化症
用法
11日0.5μg 分2(増減) 2慢性腎不全:1日1回0.25~0.75μg(増減) 2その他:1日1回0.5~2.0μg(増減) ►血清Ca濃度の十分な管理の下に投与量を調節
禁忌
高Ca血症又はビタミンD中毒症状(血清Ca値を更に上昇)
注意
〈基本〉
①過量投与を防ぐため,血清Ca値の定期的測定,血清Ca値が正常値を超えないよう投与量調整
②高Ca血症→直ちに休薬.血清Ca値が正常域に達したら,減量して投与再開
患者背景
〈合併・既往〉高P血症(リン酸結合剤を併用し,血清P値を下げること) 〈腎〉透析中:Mg含有製剤との併用に注意(腎よりのMgの排泄が低下)
〈妊婦〉妊B3有益のみ(動物で催奇形性) 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止(動物でわずかに移行)
〈小児〉
①慎重に(過量投与にならないように)
②低出生体重児・新生児・乳児・幼児対象の臨床試験は未実施
〈高齢〉用量注意
相互
〈併用注意〉
1)ビタミンD及びその誘導体(アルファカルシドール等):相互に作用増強→高Ca血症
2)PTH製剤(テリパラチド):相加作用による高Ca血症
3)Mg含有製剤(乳酸Mg,炭酸Mg):高Mg血症(本剤は腸管でのMgの吸収を促進.又,透析中の患者では腎からのMgの排泄が低下しているため)
4)ジギタリス:高Ca血症に伴う不整脈(血清Ca濃度上昇によりジギタリスの作用が増強)
5)Ca製剤(乳酸Ca,炭酸Ca等):腸管でのCaの吸収を促進→高Ca血症
飲食物表
副作用
高Ca血症に基づくと思われる症状が多い.症状が現れた場合,血清Ca値の測定が望ましい 〈その他〉
1)消化器(嘔気,下痢,食欲不振,便秘,嘔吐,胃部不快感,胃痛,口渇,