診療支援
薬剤

エルカトニン新様式
3999
elcatonin
エルシトニン注40単位 Elcitonin(旭化成)  399
 :40エルカトニン単位/1mL/A
エルカトニン(40 東菱)

適応

1高Ca血症

2骨ページェット病

用法

11回40エルカトニン単位(増減) 1日2回朝晩 筋注又は点滴静注 ►点滴静注:1~2時間かけて注入 ►年齢及び血中Caの変動により適宜増減 21回40エルカトニン単位 原則として1日1回 筋注

禁忌

1)過敏症

2)妊娠末期の患者

注意

〈基本〉

①本剤はポリペプチド製剤であり,ショック症状を起こす可能性.アレルギー既往歴,薬物過敏症等について十分問診

②長期にわたり漫然と投与しない

③投与後初期において血清Ca濃度或いは臨床症状の改善がみられない場合は,速やかに他の治療方法に変更

〈その他〉原発性副甲状腺機能亢進症では,他の原疾患による高Ca血症に比べて効果が劣る

配合

①希釈する場合は,通常生食液を始めとする各種電解質を含む輸液で行う(電解質を含まない輸液の場合,容器への吸着により含量低下)

②含量低下は経時的に大きくなるので,希釈後速やかに使用

患者背景

〈合併・既往〉

①発疹(紅斑,膨疹等)等の過敏症状を起こしやすい体質

②気管支喘息又は既往歴(喘息発作を誘発)

〈妊婦〉

①妊婦又は妊娠している可能性のある女性(妊娠末期の患者を除く)有益のみ

②妊娠末期:禁忌(動物へ妊娠末期の投与で血清Caの急激な低下,テタニー様症状発現)

〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止(動物で乳汁分泌減少し新生児の体重増加抑制) 〈小児〉臨床試験は未実施 〈高齢〉用量に注意

相互

〈併用注意〉ビスホスホン酸塩系骨吸収抑制剤(パミドロン酸):血清Caが急速に低下(両剤のCa低下作用による)→高度の低Caが現れた際は中止し,注射用Ca剤の投与等処置

副作用

〈重大〉

1)ショック,アナフィラキシー(血圧低下,気分不良,全身発赤,蕁麻疹,呼吸困難,咽頭浮腫等)→中止し処置

2)テタニー:0.04%(低Ca血症性テタニーを誘発)→中止し,注射用Ca薬の投与等処置

3)喘息発作(喘息発作を誘発)→中止し処置

4)

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