診療支援
薬剤

デノスマブ(遺伝子組換え)新様式H
3999
denosumab(genetical recombination)
ランマーク Ranmark(第一三共)
 皮下注:120mg/1.7mL/V

適応

1多発性骨髄腫による骨病変及び固形癌骨転移による骨病変 2骨巨細胞腫 注意①骨端線閉鎖を伴わない骨格が未成熟な患者に対する本剤の有効性及び安全性は未確立 ②患者の年齢,体重等について,添付文書の「臨床成績」の項を熟知し,十分に理解した上で,適応患者を選択

用法

1成人120mgを4週間に1回,皮下投与 2120mgを第1日,第8日,第15日,第29日,その後は4週間に1回,皮下投与 注意

①グレード3又は4の副作用発現時は,グレード1以下に回復するまで休薬を考慮(グレードはCTCAEに準じる)

②重篤な低Ca血症の発現を軽減するため,血清補正Ca値が高値でない限り,毎日少なくともCaとして500mg(骨巨細胞腫の場合は600mg)及び天然型VDとして400IUの投与.但し,腎機能障害では,VDの活性化が障害されているため,腎機能障害の程度に応じ,VDについては活性型VDを使用すると共に,Caについては投与の必要性を判断し,投与量を適宜調整

!警告

1)本剤の治療開始後数日から,重篤な低Ca血症が現れることがあり,死亡に至った例が報告.投与に際しては,頻回に血液検査し,観察を十分に行う.重篤な低Ca血症の発現を軽減するため,血清補正Ca値が高値でない限り,Ca及びVDの経口補充の下に本剤を投与

2)重度の腎機能障害患者では低Ca血症を起こす恐れが高いため,慎重に投与

3)本剤投与後に低Ca血症の際は,Ca及びVDの経口投与に加えて,緊急を要する場合には,Caの点滴投与を併用等,適切な処置を速やかに行う

4)骨巨細胞腫に対する本剤の投与は,緊急時に十分対応できる医療施設において,骨巨細胞腫の診断及び治療に十分な知識・経験を持つ医師の下で,本剤の投与が適切と判断される症例についてのみ行う

禁忌

1)過敏症

2)妊婦・妊娠

注意

〈基本〉

①本剤はプラリアと同一成分(デノスマブ)を含む→本剤投与中はプラリア

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