診療支援
薬剤

レチノールパルミチン酸エステル新様式E
3111
retinol palmitate
チョコラA Chocola A(アルフレッサ)
 :1万単位(VA油10mg) :1万単位(粉末VA20mg)/g
 滴(液):0.1万単位/滴(レチノールパルミチン酸エステル20mg:VAとして3万単位/mL)(15mL/本)
 筋注:5万単位(レチノールパルミチン酸エステル33.333mg)/1mL/A(エーザイ)

適応

1ビタミンA欠乏症の予防及び治療(夜盲症,結膜乾燥症,角膜乾燥症,角膜軟化症)〔は治療のみ(予防適応なし)〕

2ビタミンAの需要が増大し,食事からの摂取が不十分な際の補給(妊産婦,授乳婦,乳幼児,消耗性疾患等)

3以下の疾患のうちビタミンAの欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合:角化性皮膚疾患

用法

1日3,000~100,000IU(増減) 筋注 ►通常成人1日3,000~100,000IU(増減) 〔治療目的〕1日10,000~100,000IU(増減) 1日3,000~100,000IU(増減) 分3 〔補給目的〕1日2,000~4,000IU(適減) 分3

禁忌

1)過敏症

2)レチノイド製剤(エトレチナート,トレチノイン,タミバロテン,ベキサロテン)投与中

3)妊娠3カ月以内又は妊娠を希望する女性へのビタミンA5,000IU/日以上の投与(ビタミンA欠乏症の女性は除く)

注意

〈基本〉

①稀にショック等の重篤な過敏反応→少量注入後状態を観察し,異常の場合には速やかに中止し処置

②ショック等を予測するため,アレルギー既往歴,薬物過敏症等について十分な問診

③添加剤のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を含有する医薬品で,ショックの発現が報告

患者背景

〈合併・既往〉

①本人又は家族に気管支喘息,発疹,蕁麻疹等のアレルギーを起こし易い体質

②薬物過敏症の既往歴

〈妊婦〉妊D

①妊娠3カ月以内又は妊娠を希望する女性:禁忌(ビタミンA欠乏症の治療の場合を除く)(外国で妊娠前3カ月~初期3カ月までにビタミンA10,000IU/日以上摂取で奇形発現増加の報告.ビタミンA補給を目的として用いる場合は食品等からの摂取量に注意し,5,000IU/日未満に留める等注意)

②妊娠3カ月以内の女性を除く妊婦(有益のみ)

〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止 〈小児〉臨床試験は未実施 〈高齢〉

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