診療支援
薬剤

アスコルビン酸新様式E
314
ascorbic acid
ハイシー Hicee(武田テバ薬)
 顆粒:25% 250mg/g(1g/包)
ビタシミン Vitacimin(武田テバ薬)
 :100・500mg/1・2mL/A
アスコルビン酸(各社)
 
アスコルビン酸(100・500・1,000 各社,2,000 東和薬),ビタC(10・25% ネオク),ビタミンC(10% 100・500・2,000 扶桑),アスコルビン酸(PB500 日新)

適応

1ビタミンC欠乏症の予防及び治療(壊血病,メルレル・バロー病)

2ビタミンCの需要が増大し,食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患,妊産婦,授乳婦,激しい肉体労働時等)

3以下の疾患のうち,ビタミンCの欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合

a)毛細管出血(鼻出血,歯肉出血,血尿等)

b)薬物中毒

c)副腎皮質機能障害

d)骨折時の骨基質形成・骨癒合促進

e)肝斑・雀卵斑・炎症後の色素沈着

f)光線過敏性皮膚炎(効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない)

用法

1日50~2,000mg 分1~数回(増減) 1日50~2,000mg 分1~数回(増減) 皮下注・筋注・静注 ►500mg注は静注のみ

注意

〈検査〉

①各種尿検査で尿糖の検出を妨害

②尿・便潜血反応検査で偽陰性を呈する

〈適用上〉

①注射は経口投与が困難,緊急,経口で効果不十分な場合に使用し,経口可能になったら速やかに経口に切り替える.原則として静注

②静注により血管痛発現→注射速度はできるだけ遅く

③皮下・筋注により注射部位に疼痛発現

④皮下・筋注はやむを得ない場合にのみ必要最小限に

飲料に添加する場合,加熱しない

患者背景

〈小児〉

①臨床試験は未実施

注意〔低出生体重児,新生児→ベンジルアルコールの大量静注(99~234mg/kg)により,中毒症状(あえぎ呼吸,アシドーシス,痙攣等)の報告(外国).本剤は添加剤としてベンジルアルコールを含有〕

相互

飲食物

副作用

消化器(悪心・嘔吐,下痢等)

動態

Tmax:3時間(300mg,経口),30分後(300mg,皮下注) 排泄:1時間目の尿中排泄量が特に高い

作用

糖,蛋白質,脂肪の代謝を正常化,組織細胞間質コラーゲンの生成促進,軟骨細胞形成を促進し,骨折の治癒を促進,副腎皮質ホルモン,アドレナリン,コリンの作用を増強する等の作用がある

構造式

保存

防湿 冷所(500・2,000mg

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