適応
1ビタミンC欠乏症の予防及び治療(壊血病,メルレル・バロー病)
2ビタミンCの需要が増大し,食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患,妊産婦,授乳婦,激しい肉体労働時等)
3以下の疾患のうち,ビタミンCの欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合
a)毛細管出血(鼻出血,歯肉出血,血尿等)
b)薬物中毒
c)副腎皮質機能障害
d)骨折時の骨基質形成・骨癒合促進
e)肝斑・雀卵斑・炎症後の色素沈着
f)光線過敏性皮膚炎(効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない)
用法
内1日50~2,000mg 分1~数回(増減) 注1日50~2,000mg 分1~数回(増減) 皮下注・筋注・静注 ►500mg注は静注のみ
注意
〈検査〉
①各種尿検査で尿糖の検出を妨害
②尿・便潜血反応検査で偽陰性を呈する
〈適用上〉
①注射は経口投与が困難,緊急,経口で効果不十分な場合に使用し,経口可能になったら速やかに経口に切り替える.原則として静注
②静注により血管痛発現→注射速度はできるだけ遅く
③皮下・筋注により注射部位に疼痛発現
④皮下・筋注はやむを得ない場合にのみ必要最小限に
⑤内飲料に添加する場合,加熱しない
患者背景
〈小児〉
①臨床試験は未実施
②注注意〔低出生体重児,新生児→ベンジルアルコールの大量静注(99~234mg/kg)により,中毒症状(あえぎ呼吸,アシドーシス,痙攣等)の報告(外国).本剤は添加剤としてベンジルアルコールを含有〕
相互
飲食物表
副作用
内消化器(悪心・嘔吐,下痢等)
動態
Tmax:3時間(300mg,経口),30分後(300mg,皮下注) 排泄:1時間目の尿中排泄量が特に高い
作用
糖,蛋白質,脂肪の代謝を正常化,組織細胞間質コラーゲンの生成促進,軟骨細胞形成を促進し,骨折の治癒を促進,副腎皮質ホルモン,アドレナリン,コリンの作用を増強する等の作用がある
構造式
保存
内防湿 注冷所(500・2,000mg