診療支援
薬剤

ヨウ化カリウム新様式E
3221
potassium iodide
ヨウ化カリウム(各社)
 末 丸:50mg(丸:日医工)

適応

甲状腺腫(1ヨウ素欠乏によるもの及び2甲状腺機能亢進症を伴うもの) 3以下の疾患に伴う喀痰喀出困難:慢性気管支炎,喘息 4第三期梅毒 5放射性ヨウ素による甲状腺の内部被曝の予防・低減

用法

11日0.3~1.0mg 分1~3(増減) 21日5~50mg 分1~3(増減) ►適応を慎重に考慮 341回0.1~0.5g 1日3~4回(増減) 5放射性ヨウ素による甲状腺の内部被曝の予防・低減:13歳以上1回100mg,3歳以上13歳未満1回50mg,生後1カ月以上3歳未満1回32.5mg,新生児1回16.3mg 注意

➊食直後の経口投与→胃内容物に吸着されることがあるので注意.制酸薬,牛乳等との併用は胃障害を軽減

②放射性ヨウ素による甲状腺の内部被曝予防・低減時は国等の指示に従い投与

131I療法の実施時は,その1週間前に投与中止

禁忌

1)過敏症(本剤,ヨウ素)

2)肺結核(放射性ヨウ素による甲状腺の内部被曝予防・低減時を除く)

注意

〈基本〉

①長期連用→定期的に血清K濃度測定

〈検査〉放射性ヨウ素摂取率検査を行う場合には,その1週間前に投与中止(ヨウ化K中のヨウ素は放射性Iの摂取率を低下させ,又検査結果に影響)

患者背景

〈合併・既往〉

①甲状腺機能亢進症(ヨウ素誘発甲状腺腫が生じる)

②甲状腺機能低下症(悪化)

③先天性筋強直症(悪化)

④高K血症(悪化)

⑤低補体血症性蕁麻疹様血管炎又は既往歴(過敏症状)

⑥ヨード造影剤過敏症の既往歴

⑦ジューリング疱疹状皮膚炎又は既往歴(過敏症状)

5肺結核(結核病巣組織に集まりやすく再燃)

〈腎〉腎機能障害(悪化)

〈妊婦〉

①有益のみ(反復投与回避)(胎盤関門を通過し,胎児の甲状腺腫,同機能異常)

②妊娠後期に本剤を投与した妊婦より産まれた新生児には,甲状腺機能検査を実施,甲状腺機能の低下の際は,甲状腺ホルモン補充療法等の適切な処置.妊娠後期に投与した場合,新生児において,

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