適応
慢性腎臓病患者における高リン血症の改善 注意本剤は血中リンの排泄を促進する薬剤ではない→食事療法等によるP摂取制限を考慮
用法
1回500mg成分(カ2カプセル,顆580mg)を開始用量とし,1日3回食直前に経口投与(増減).最高用量は1日7,500mg成分(カ30カプセル,顆8,700mg) 注意
①透析患者の投与量は血清リン濃度が3.5~6.0mg/dLとなるよう,以下の基準を目安に適宜増減(血清P濃度→投与量増減方法)
a)6.0mg/dLを超える→1回250~500mg成分増量
b)3.5~6.0mg/dL→投与量を維持
c)3.5mg/dL未満→1回250~500mg成分減量
②保存期慢性腎臓病の投与量は血清リン濃度を各施設の基準値内に維持するよう適宜増減し,増量幅はビキサロマーとして1回あたり500mgまで
③投与開始時又は用量変更時には,1~2週間後を目安に血清P濃度の確認を行うことが望ましい
④増量の際は1週間以上の間隔をあけて行う
禁忌
1)過敏症
2)腸閉塞(非吸収性ポリマーのため,腸管穿孔あり)
注意
〈基本〉
①腸管穿孔,腸閉塞あり→以下の点に留意
a)投与開始に先立ち,患者の日常の排便状況を確認
b)投与後に便秘の悪化,腹部膨満感等の際は,医師等に相談するよう指導
②本剤は,定期的に血清P,血清Ca及び血清PTH濃度を測定しながら投与.それらの管理目標値及び測定頻度は,学会のガイドライン等,最新の情報を参考にする.低Ca血症の発現或いは悪化の際は,活性型VD製剤やCa製剤の投与を考慮し,Ca受容体作動薬が使用されている場合は,Ca受容体作動薬の減量等も考慮.又,二次性副甲状腺機能亢進症の発現或いは悪化の際は,活性型VD製剤,Ca製剤,Ca受容体作動薬の投与或いは他の適切な治療法を考慮
患者背景
〈合併・既往〉
①便秘(症状が悪化した場合,腸閉塞,腸管穿孔)
②腸管狭窄(非吸収性ポリマーの