診療支援
薬剤

ホリナートカルシウム(ロイコボリンカルシウム)新様式EH
3929
calcium folinate(calcium leucovorin)
ロイコボリン Leucovorin(ファイザー)
ユーゼル Uzel(大鵬)  3929
 :25mg
AGホリナート「タイホウ」(25 岡山大鵬),ホリナート(25 各社)

適応

ホリナート・テガフール・ウラシル療法:結腸・直腸癌に対するテガフール・ウラシルの抗腫瘍効果の増強 注意術後補助療法におけるホリナート・テガフール・ウラシル療法の有効性及び安全性は未確立

用法

75mg 分3(約8時間毎),テガフール・ウラシル配合剤と同時に経口 ►テガフール・ウラシル配合剤は1日量として,テガフール300~600mg相当量(300mg/m2を基準)分3を食事の前後1時間を避けて経口 ►以上を28日間連日,その後7日間休薬.これを1クールとして投与を繰り返す 注意食事の影響を受けるので,食事の前後1時間を避ける

!警告

1)ホリナート・テガフール・ウラシル療法は,テガフール・ウラシル配合剤の細胞毒性を増強する療法であり,本療法に関連したと考えられる死亡例が認められているので,緊急時に十分に措置できる医療施設及び癌化学療法に十分な経験を有する医師の下で,禁忌患者背景を参照して適応患者の選択を慎重に行い実施(本療法では両剤の添付文書を熟読)

2)本療法において重篤な下痢が起こることがあり,その結果,致命的な経過をたどることがあるので,患者の状態を十分観察し,激しい腹痛,下痢等の症状が現れた場合には,直ちに投与を中止し,適切な処置.又,脱水症状が現れた場合には補液等の適切な処置

3)本療法において劇症肝炎等の重篤な肝障害,重篤な骨髄抑制が起こることがあり,その結果,致命的な経過をたどることがあるので,定期的(少なくとも1クールに1回以上,特に投与開始から2クールは,各クール開始前及び当該クール中に1回以上)に臨床検査(肝機能検査,血液検査等)を行う等,患者の状態を十分観察し,副作用の早期発見に努める.又,肝障害の前兆又は自覚症状と考えられる食欲不振を伴う倦怠感等の発現に十分注意し,黄疸(眼球黄染)が現れた場合には直ちに投与を中止し,適切な処置

4)本療法とテガフール・ギメラシ

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