適応
1イホスファミド投与又は2シクロホスファミド(造血幹細胞移植の前治療)投与に伴う泌尿器系障害(出血性膀胱炎,排尿障害等)の発現抑制
用法
11回:イホスファミド1日量の20%相当量を1日3回(イホスファミド投与時,4時間,8時間後) 静注(増減) ►1日量としてイホスファミド1日量の最大100%相当量まで投与できる 21回:シクロホスファミドの1日量の40%相当量を1日3回(シクロホスファミド投与時,4時間,8時間後) 30分かけて点滴静注
禁忌
過敏症(本剤,チオール化合物)
注意
〈基本〉
①泌尿器系障害を発現させるイホスファミド又はシクロホスファミド投与の場合に限り使用
②緊急時に十分対応できる医療機関において,癌化学療法に十分な知識・経験を持つ医師の下で使用.又,適応患者の選択は,各併用抗悪性腫瘍剤の電子添文を参照
〈検査〉試験紙による尿中ケトン体検査では偽陽性を呈する
配合シスプラチンとの混注:配合しない(シスプラチンの活性低下)→併用は別経路で投与
患者背景
〈妊婦〉妊B1非推奨(動物で本剤の胎仔毒性及び催奇形作用は認められないが,イホスファミド又はシクロホスファミドと併用されるため) 〈授乳婦〉不可(動物で移行) 〈高齢〉イホスファミド又はシクロホスファミドの減量に応じて,本剤も減量
相互
〈併用注意〉イホスファミド:脳症→観察十分に
副作用
1)血液(白血球減少)
2)過敏症(発疹,瘙痒,紅斑,水疱,蕁麻疹,粘膜等)
3)消化器(悪心・嘔吐,食欲不振,下痢,味覚異常)
4)肝臓(AST・ALTの上昇)
5)精神神経(頭痛)
6)筋・骨格(四肢疼痛)
7)投与部位(注射部疼痛,注射部腫脹)
8)循環器(血圧低下,頻脈)
9)その他(倦怠感,脱力感,浮腫,発熱)
動態
T1/2:10分
作用
イホスファミド及びシクロホスファミドの尿中代謝物の接触を抑制し,膀胱障害を改善するとされる
構造式
規制
処方箋