診療支援
薬剤

(合剤)セフトロザン硫酸塩・タゾバクタムナトリウム新様式E
ceftolozane sulfate・tazobactam sodium
ザバクサ Zerbaxa(MSD)  6139
 配合点滴静注用:タゾバクタムNa537mg(タゾバクタムとして500mg),セフトロザン硫酸塩1,147mg(セフトロザンとして1,000mg)/V

適応

〈適応菌種〉本剤に感性のレンサ球菌属,大腸菌,シトロバクター属,クレブシエラ属,エンテロバクター属,セラチア属,プロテウス属,インフルエンザ菌,緑膿菌 〈適応症〉敗血症,肺炎,膀胱炎,腎盂腎炎,腹膜炎,腹腔内膿瘍,胆嚢炎,肝膿瘍 注意

1)本剤の使用に際してはβ-ラクタマーゼの関与が考えられ本剤に感性の原因菌による感染症である場合に投与

2)肺炎の場合,臨床試験の対象が院内肺炎患者であったことを踏まえ,適切な患者に投与

用法

〔膀胱炎,腎盂腎炎,腹膜炎,腹腔内膿瘍,胆嚢炎,肝膿瘍〕1回1.5g(タゾバクタムとして0.5g,セフトロザンとして1g)を1日3回60分かけて点滴静注.腹膜炎,腹腔内膿瘍,胆嚢炎,肝膿瘍に対してはメトロニダゾール注射液と併用 〔敗血症,肺炎〕1回3g(タゾバクタムとして1g,セフトロザンとして2g)を1日3回60分かけて点滴静注 注意

①腹膜炎,腹腔内膿瘍,胆嚢炎,肝膿瘍患者を対象とした単独投与時の有効性及び安全性の検討を目的とした臨床試験は未実施.腹膜炎,腹腔内膿瘍,胆嚢炎,肝膿瘍において,併用するメトロニダゾール注射液の用法・用量,使用上の注意等は,メトロニダゾール注射液の添付文書に従う

②肺炎及び敗血症の場合,本剤の適応菌種等を踏まえ,必要に応じてグラム陽性菌に抗菌活性を有する適切な薬剤を併用

③膀胱炎,腎盂腎炎,腹膜炎,腹腔内膿瘍,胆嚢炎,肝膿瘍に対して使用時にクレアチニンクリアランス(Cockcroft-Gault式により推定したCLCR)が50mL/min以下の場合は次を参考に本剤の用量を調節

a)CLCR30~50mL/min:1回本剤750mg(タゾバクタム250mg,セフトロザン500mg)を1日3回60分かけて投与

b)CLCR15~29mL/min:1回本剤375mg(タゾバクタム125mg,セフトロザン250mg)を1日3回60分かけて投与

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?