適応
〈適応菌種〉アミカシンに感性のマイコバクテリウム・アビウムコンプレックス(MAC) 〈適応症〉MACによる肺非結核性抗酸菌症 注意適用は肺MAC症に対する多剤併用療法による前治療において効果不十分な患者に限定
用法
590mgを1日1回ネブライザを用いて吸入 注意
①吸入の際には専用のネブライザのラミラネブライザシステムを使用
②使用に際してはガイドライン等を参照し,多剤併用療法と併用
③喀痰培養陰性化が認められた以降も一定期間は投与を継続.臨床試験では喀痰培養陰性化が認められた以降に最大12カ月間投与を継続
④開始後12カ月以内に喀痰培養陰性化が得られない際は,継続投与の必要性を慎重に再考
禁忌
過敏症(本剤,アミノグリコシド系抗生物質,バシトラシン)
注意
〈基本〉
①めまい,耳鳴,難聴等の第8脳神経障害の発現があるので,特に血中濃度が高くなりやすい患者(腎機能障害,高齢者,長期間投与等)では聴力検査を実施することが望ましい
②急性腎障害の発現があるので,定期的な腎機能検査等十分に観察
③ショック,アナフィラキシーの発現があるので,アレルギー既往,薬物過敏症等について十分な問診
〈適用上〉
➊交付時:ラミラネブライザシステムの使用方法を十分に指導
➋投与時:使用前に室温20~25℃に戻してから使用.使用時にはバイアルを少なくとも10~15秒間激しく振り混ぜ,内容物が均一でよく混ざるようになるまで調製
〈取扱上〉一旦室温で保存の場合,未使用の薬剤は4週間で廃棄
患者背景
〈合併・既往〉
①第8脳神経障害又はその疑い(第8脳神経障害の発現又は増悪)
②重症筋無力症等の神経筋障害又はその疑い(本剤の神経筋遮断作用による呼吸抑制の発現)
〈腎〉腎機能障害では高い血中濃度が持続し,腎障害の悪化及び第8脳神経障害の副作用が強く発現.腎機能障害を対象の臨床試験は未実施
〈妊婦〉妊D有益のみ 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は