診療支援
薬剤

ストレプトマイシン硫酸塩(略称:ストマイ)新様式E
6161
streptomycin sulfate(SM)
硫酸ストレプトマイシン(Meiji Seika)
 :注射用1g/V

適応

〈適応菌種〉ストレプトマイシンに感性のマイコバクテリウム属,ペスト菌,野兎病菌,ワイル病レプトスピラ 〈適応症〉感染性心内膜炎(ベンジルペニシリン又はアンピシリンと併用の場合に限る),ペスト,野兎病,肺結核及びその他の結核症,マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス(MAC)症を含む非結核性抗酸菌症,ワイル病

用法

〔肺結核及びその他の結核症〕1日1回1g 筋注 週2~3日.又は初めの1~3カ月は毎日,その後週2日 又,必要に応じて局所投与 ►高齢者(60歳以上)は1日0.5~0.75gとし,小児或いは体重の著しく少ない者には適宜減量 ►原則として他の抗結核薬と併用 〔マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス(MAC)症を含む非結核性抗酸菌症〕1日0.75~1g 筋注 週2回又は週3回(適減) 〔その他〕1日1~2g 分1~2 筋注(増減) 注意MAC症を含む非結核性抗酸菌症に使用する際には,投与開始時期,投与期間,併用薬等について国内外の各種ガイドライン等,最新の情報を参考にし,投与

禁忌

過敏症(本剤,アミノグリコシド系抗生物質,バシトラシン)

注意

〈基本〉

①使用にあたり耐性菌の発現等を防ぐため,原則として感受性を確認し,疾病の治療上必要な最小限の期間の投与に留める

②本剤によるショック,アナフィラキシーの発生を確実に予知できる方法がないので,次の措置をとる

a)事前に既往歴等について十分な問診.尚,抗生物質等によるアレルギー歴は必ず確認

b)投与に際しては,必ずショック等に対する救急処置の準備

c)投与開始~終了後まで患者を安静の状態に保たせ十分観察.特に,開始直後は注意深く観察

③眩暈,耳鳴,難聴等の第8脳神経障害→慎重に,特に腎機能障害患者,高齢者,長期間投与及び大量投与患者等では血中濃度が高くなり易く,聴力障害の危険性がより大きくなる→聴力検査の実施が望ましい.アミノ配糖体

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