適応
〈適応菌種〉コリスチンに感性の大腸菌,シトロバクター属,クレブシエラ属,エンテロバクター属,緑膿菌,アシネトバクター属(但し,他の抗菌薬に耐性を示した菌株に限る) 〈適応症〉各種感染症 注意
1)βラクタム系,フルオロキノロン系及びアミノ配糖体系の3系統の抗菌薬に耐性を示す感染症の場合にのみ使用
2)原則としてコリスチン及び上記3系統の抗菌薬に対する感受性を確認した上で使用
用法
1回1.25~2.5mg/kgを1日2回,30分以上かけて点滴静注 注意
①グラム陽性菌,ブルセラ属,バークホルデリア属,ナイセリア属,プロテウス属,セラチア属,プロビデンシア属及び嫌気性菌に対しては抗菌活性を示さない→これらの菌種との重複感染が明らかである場合,これらの菌種に抗菌作用を有する抗菌薬と併用
②高齢者或いは腎機能障害患者には,腎機能に十分注意し,状態を観察しながら,以下を目安として用法・用量の調節を考慮
a)Ccr≧80mL/分:1回1.25~2.5mg/kgを1日2回
b)Ccr50~79mL/分:1回1.25~1.9mg/kgを1日2回
c)Ccr30~49mL/分:1回1.25mg/kgを1日2回又は1回2.5mg/kgを1日1回
d)Ccr10~29mL/分:1回1.5mg/kgを36時間毎
!警告
本剤の耐性菌の発現を防ぐ為,適応注意及び用法注意を熟読の上,適正使用に努める
禁忌
過敏症(本剤,ポリミキシンB)
注意
〈基本〉
①感染症の治療に十分な知識と経験を持つ医師又はその指導の下で行う
②耐性菌の発現等を防ぐ為,感染部位,重症度,症状等を考慮し,適切な時期に,本剤の継続投与が必要か否か判定し,疾病の治療上必要な最小限の期間の投与に留める
③本剤によるショック,アナフィラキシーの発生を確実に予知できる方法がないので,以下の措置をとる
a)事前に既往歴等について十分な問診.尚,抗生物質等によるアレルギー
関連リンク