診療支援
薬剤

アジスロマイシン水和物新様式E運転△
6149
azithromycin hydrate(AZM)
ジスロマック Zithromac(ファイザー)
 :600mg
 *600mg錠以外はジスロマック参照

適応

〈適応菌種〉マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス(MAC) 〈適応症〉後天性免疫不全症候群(エイズ)に伴う播種性マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス(MAC)症の発症抑制及び治療 注意投与開始時期は国内外の学会のガイドライン等,最新の情報を参考

用法

〔発症抑制〕1,200mgを週1回 〔治療〕600mg 1日1回 注意

①治療に関する海外臨床試験においてエタンブトールとの併用効果が示されている.治療の際にはエタンブトール(1日15mg/kg)と併用

②治療に際してはエタンブトールに加え,医師の判断によりMACに対する抗菌活性(in vitro)を有する他の抗菌薬を併用が望ましい

③投与開始時期,投与期間,併用薬等について国内外の学会のガイドライン等,最新の情報を参考にし,投与

禁忌

過敏症

注意

〈基本〉

①アナフィラキシー・ショックあり→アレルギー既往歴,薬物過敏症等について十分な問診

➋事前に患者に対して,次の点を指導

a)中毒性表皮壊死融解症(TEN),スティーブンス・ジョンソン症候群が疑われる症状〔発疹に加え,粘膜(口唇,眼,外陰部)のびらん或いは水ぶくれ等〕→服用を中止し,直ちに医師に連絡

b)服用終了後においても上記症状が現れることがあるので,症状が現れた場合には直ちに医師に連絡

➌意識障害等の発現あり→運転注意

④組織内半減期が長いことから,投与終了数日後においても副作用が発現する可能性→観察を十分に行う等注意

〈その他〉本剤との因果関係は不明だが,心悸亢進,心室性頻脈を含む不整脈の報告

患者背景

〈合併・既往〉

①他のマクロライド系又はケトライド系薬剤に過敏症の既往歴

②心疾患〔QT延長,心室性頻脈(torsades de pointesを含む)の恐れ〕

〈肝〉高度な肝機能障害(肝機能悪化の恐れ)

〈妊婦〉妊B1有益のみ 〈授乳婦〉有効性を考慮して継続又は中止(ヒト母乳中に移行の報告

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